映画「悪人」

今朝は新聞の休刊日、テレビのニュースで知りました。
注目の沖縄名護市の市議選の結果は辺野古の基地移設反対派が16議席を獲得。容認派(条件付)は11議席
移設反対の稲嶺名護市長の応援団が多数となり、名護市(辺野古)の意志はハッキリしました。
明日は民主党の代表戦も決着します。沖縄の願いが叶う方向で舵取りできる政治家が選ばれて欲しいです。


  映画サイトから
昨日、1時から、近くの映画館で「悪人」を観てきました。
モントリオール映画祭深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞した映画です。
監督は「フラガール」の李相日。主演は初めて自ら遣りたいとアピールしたという妻夫木聡
汚れ役を演じる妻夫木くん(どこか坂本龍一に似ているんです、金髪のせいかも?)、新境地ともいえる今までにない役柄。

ある悲しい偶然から殺人事件が起こり、加害者である土木作業員の妻夫木くんが逃亡しますが、途中、ケイタイに連絡してきた深津絵里さんとの逃避行になり、加害者の祖母や、被害者の父親、被害者自身である女性と真の加害者ともいえる青年、そして周辺の人間が丁寧に描かれ、加害者の過去が語られるとともに、徐々に暗い眼をした言葉数の少ない如何にも生きるのに不器用そうな、でも育ててくれた祖父母には優しい心遣いを見せるこの青年の存在感が増してきます。
主役二人の逃亡劇にかなりの推進力で引きつけられながら、バス運転手のひと言に参っちゃうとか、細部にまで細心の心配りがあって、映画的面白さがじわじわと浸み込んできます。
緊張感のある濃密で陰鬱で救いようのない2時間以上、この幸薄い青年妻夫木くんと愛し合うことになった深津絵里さんの二人をただただ見ているしかありません。途中、深津さんが「罪と罰」のソーニャに見えるときがありました。青年の方は世界に復讐する気などまるでなく無力でとてもラスコーリニコフ的ではないしと直ぐ打ち消すことに。でも、内にマグマを抱えた青年は本当に大切な人、失いたくない人に出会って初めて罪の意識に苛まれます。
原作者である芥川賞作家の吉田修一が監督と一緒に脚本を書いています。原作通りの結末なのかは知らないのですが、最後に驚くような行動に出る青年、謎かけのようですが、ハッピーエンドでは終わらせないという作者の観客への挑戦なのか・・・善人なのか悪人なのか? 
彼は自分で決着をつけようとしたのですが、それは彼女のためなのか・・・考え込んでしまいます。
今を描いた映画、日本だけではない「今」なのでしょうね…