折紙先生の来宅

昨日は折紙を教えていただいていたKさんがお花見に見えました。
小手毬と姫うつぎの白いお花の束を手に、杖をついて背筋もスッキリ伸びた若々しい装いです。大好きだと仰る薄紫のサマーニットに少し濃い紫のお花のブローチが胸の高い所に。濃淡の紫が美しい!
我が家の羅生門蔓(かずら)の花が昨年、自治会費を持ってこられた時に玄関先に咲いていました。花の色が薄紫で、いい香りがして、しばらく花談義をして、お土産に一茎持って帰ってもらいました。
それを覚えておられて先日、お電話があり、咲いたら連絡しますとお返事していました。
ところが、我が家の羅生門蔓、土が合わないか、日差しが合わないか、ランナーを伸ばして移動。去年の場所からは退散、勢いも衰えて、石垣の下の数株には蕾も見つかりません。
昨日「代わりに姫リラがいい香りがして満開なので見に来てください」とお電話しました。
お花とは別のお土産に、折紙の新作、30面体の変わり折とフクロウも頂きました。胸のブローチも新聞紙で作った手作り作品だということです。月末のハワイ旅行から帰られた6月の中ごろから、30面体とブローチを、今度は我が家でまた教えていただけることになりました。
南の庭のバラを見ていただきたくて、今日はお茶をご一緒にと思っていましたが、これからお参りに行くのでと玄関先の立ち話に。
そこで教えていただいたのが藤棚。団地の南側に山からの水が葦原池を通って大きな用水路になっている上に藤棚が5箇所ほど。もう満開の次期が終わって、一箇所だけが見頃でした。団地を大回りして、桜のトンネルに続く真ん中の道沿いの花壇にはジャーマンアイリスが色とりどりに揃い咲きです。
そういえばKさん、帰り際に、「昨日は私の誕生日だったの」と仰るので、「91歳ですね、おめでとう!」とお祝いを。本当にお元気で美しく歳を重ねておられます。
  今年は2種のシャクナゲが見事です
とろで東北大震災のあの日から明日で2ヶ月になります。そろそろ検証の時期にさしかかって、そういう番組もチラホラ。いつ見てもあの津波の恐ろしい光景は信じられないくらいです。実際津波に巻き込まれた方たちや子供たちの心の痛手が思いやられます。
そして、命からがら助かった方たちの言葉のなんとシンプル! 逃げること。命。金より命です。そして、幸いにも今回被害を免れた私たちが教訓とすべきことも「命」、「金より命」であるべきではないかと思います。
原発の事故は人災ですが、この教訓は当てはまります。原発を受け入れた街やそこに住む人たちは仕事やお金が手に入り豊かな生活ができる、できていた。でも、福島の今は、そのことの結果がどんな悲惨な事態を招いたか、招いているかを教えてくれます。
仕事より命、金より命。自分の仕事の為に周りの農業や漁業に携わっている人たちの仕事や暮らしを奪っていいのだろうか・・・。自分の街が今立派な施設を備えて豊かな暮らしを実現できれば、将来の危険や子供や孫たちの未来はどうでもいいのだろうか・・・と考えなければならないと教えてくれます。
東京や大阪の都会に住む人間が、他県に危険な原発を押し付けて、自分たちが便利に暮らしていいのだろうか・・・。アメリカや日本が便利に暮らしていくために、モンゴルに核廃棄物を押し付けていいのだろうか・・・と考えます。

余り他人(ひと)に迷惑をかけないで、孫子の代までこの国で安心して生きること。
これこそが大切ですし、そのことの実現の為の政治でなければならないと思います。

我が家の玄関先も小さな花たちが咲き競っています。五月は花の季節です。