くちなしの花

今年は2日前に昨年より9日も早く梅雨明けとなりました。例年なら、京都の祇園祭の前後まで続くのに・・・
雨の量は1.5倍というので、降る時は土砂降りという男性型だったと言えます。
ところで、市立病院の駐車場の周りはくちなしの花の生垣ですので、車から降りるとあの独特の甘い強い香りがむせるほど漂っています。蕾や咲きかけの花の白さは純白です。いつかカメラに収めようと思いながら梅雨明けになってしまいました。
さて、昨日は、4月下旬に会って以来のUさんと、いつものSさんと、久しぶりで3人のお茶飲み会。
先に来られたSさんから、「いきいき」の7月号と借りていた5,6月号を交換。Uさんが来られるまで、先日折紙先生に教えてもらった新聞紙で作るコサージュを伝授。作り方を教えてもらっていたので、預かっている見本をお手本に一人で何とか作ってみました。一つは早速病院行きの上着の襟に付けて行きました。我ながらなかなか上手くできたと思います。梅雨時には付けて出られませんが、軽いので薄手のものにも付けることができます。
手の器用なSさんのことですから、Uさんが来られるころには半分ほど出来て、後は芯を入れれば完成です。Uさんからは震災後に出かけられたモロッコ旅行のお土産にあちらの「お守り」を頂きました。3人でタップリお話して4時過ぎまで。
今日、「いきいき」を読んでいると連載記事「日本人なら知っておきたい花・50」で、”くちなし”が取り上げられていて「最終回」。記事を読んでみると、書き手の園芸研究家の江尻光一さんが5月に亡くなっておられたことがわかりました。
享年84歳とか。江尻さんと言えば、NHKの「趣味の園芸」をはじめ、顔を見れば、あ〜あの人というほど、園芸家といえば江尻さんの時代が続いていました。今年の「世界らん展日本大賞2011」でも大賞を受賞されていて、まだ活躍されているんだな〜と思っていました。その最後の記事からです。

ガーデニア。いま流行りのガーデニングと似たこの種名をもつ花木の日本名が、くちなしです。花が盛りになるのは6〜7月。花が咲いた後にできる実は、やがて大きくなりポーンと開く場合もありますが、10〜11月になっても開かないままのものがほとんどです。どうやら、名前の由来はそのあたりにあるようです。

くちなしといえば、つやつやとした深い緑の葉と、大変すばらしい香りが特徴です。
春の沈丁花と秋の金木犀もよい香りとされていますが、これらが中国産であるのに対し、くちなしは日本自生の植物です。鹿児島の南、奄美大島、沖縄とその周辺に広く分布し、沖縄では琉球王国のころより、衣服を黄色く染める染料としてくちなしの実が使われてきました。