節分の日の沖縄イタリアンと佐藤初女さん


2月3日、節分の日、ヨーガの新年会の日です。
今年は、百楽荘のお屋敷街にある「星のしずく」へ出かけることに。
ヨーガを終わって、阪急箕面駅から一駅、牧落駅で降りて、歩いて2,3分。
ファッションデザイナーの森南海子さんのお宅です。森南海子さんといえば、着物リフォームで有名でした。梅田の阪神百貨店にお店があって、リフォームといっても、かなり高価なものばかりでした。テレビの番組でよくお見かけしましたし、本もたくさん書いておられました。住んでおられた邸宅の蔵を改装して、「☆ほしのしずく堂」という沖縄の食材を使ったレストランを主宰されているのが、森南海子さんの娘さん(ムムさんだったかな?)です。最近、テレビで取り上げられているのを途中から見たことも。今回、近くに家があるYさんが、予約を取って下さって、節分の日の3日の昨日、ヨーガの後、出かけることになりました。


門の前で待っている方が、森さんのようです。お一人、車の方がおられたので、バックを心配しながら見ておられるところ。結局、近くの駐車場へ止めに行かれたようです。

門を入ると、左にも蔵があり、正面が玄関。前栽の間を縫って入り口になっている勝手口の方へ。
沖縄の海の貝殻や、いろんなものが並べてあります。目移りしそうなぐらい。一番奥の部屋へ、というか、蔵を改装したお食事室に案内されました。貸し切り状態で、テーブルがセットされていましたが、サンゴ入りの漆喰壁に、琉球ガラス片で、波や、魚や亀やイルカが、描かれています。真ん中にステンドグラスの筒形の照明カバー。ペンダントライトのガラスのカサは白と青。カシニョールの帽子の女の絵、と、油絵の花の絵が2つ。そして調度品がスゴイ。青磁の器や、漆に螺鈿細工の玉手箱みたいなのがあるかと思うと、大皿が飾ってあったり。蔵の中にあったお宝が並べられているんですね。

テーブルの上には、椿の花に、節分に合わせてヒイラギの葉が添えて活けてあります。しずく型のイラストの中に書かれたメニュー。今日の3000円のランチのお料理です。お猪口に入っているのは青い葉っぱの上に、節分の豆が三ツブ。

さて、メニューのトップ、皆さんが選んだのは綺麗な紫色の「酵素ジュース」。「食前酒」の南高梅泡盛のホット割を選んだのは私ともうお一人の二人だけでした。


メニューに従って次々運ばれるお料理を”島時間でゆっくり”戴くことに。まず、「沖縄の有機農家さんから届いた薬草野菜の7種盛り前菜」。琉球ガラスの青いお皿の真中、手前は、豚の耳の脂身を削ったというクラゲみたいな感触のコラーゲンそのもの。
次は「宮古島産ちゅら恋紫芋のスープ」。とても美味しいスープでした。

メインは「やんばる島豚のソーキ肉(あばら)入り、きのこの和風ソース 宮古島麺のパスタ仕立て」。
さっぱりとしたスープスパ。もう一つのメインが、「久高島産海ブドウのバーニャカウダソースピザ」。

メニューには、「or」と書いてありますが、「and」でした。
ピザ生地はもっちりしていて、バーニャカウダ(ニンニクと鰯の塩漬け=アンチョビ味)ソースが効いていて、白いチーズの上に海ブドウがタップリ。
海ブドウの味と触感が、かなりきつい味のピザ生地と、間に入ったチーズで、うまくバランスがとれた絶妙の美味しさに。
海ブドウは沖縄から空輸され、今朝伊丹から届いたもの。とれとれの海ブドウです。空輸の際は、貨物ですのでカイロで温めて送ってくるそうです。
お替りは綺麗な黄色いお皿に片側の人数分が一度に。お替りまで?と思いましたが、美味しく戴けました。最後に、「沖縄マンゴー(月桃)コーヒー」に「ホットアップルケーキの黒糖掛け」。



サンゴ入りの白い陶器のカップとお皿で出されたマンゴーコーヒー、
香りはマンゴーそのものの甘い香り、ところが、味は、苦くて酸っぱい。
どなたか、ミルクを頼まれましたが、お店の方が、入れない方がと。
甘いケーキと一緒に戴くと丁度良い感じなので、しばらく待つことに。
黒糖の味が程よく効いたアップルケーキ。
白いクリームの上の赤い実はザクロ。
このケーキに、マンゴーコーヒーがピッタリでした。
ところで、この日、ヨーガを始める前に、先生は、2月1日に亡くなった佐藤初女(はつめ)さんのお話をされました。佐藤初女さんを知ったのは、先生と一緒に見た映画「ガイアシンフォニー地球交響曲)(第二番)」(1995年、滝村仁監督)でした。
初女さんは、青森県岩木山の麓で、「森のイスキア」という”駆け込み寺”を作って、そこに救いを求めて来る様々な問題を抱えた女性たちを受け入れ、何も言わずに、真っ白なお握りを与えます。人は生きるために食べるという事をただひたすらに行うだけです。自然の恵みを食べることが明日の命を繋いでいくという当たり前の事を教えられます。初女さん、94歳でした。
この日、沖縄の食材で料理された6品を戴いて、私も、満腹感ではなくて、満足感、身体に良いものを戴いたという感じがしました。
帰りは、Yさんが貸しておられるお宅の前を通って、一筋東の、箕面小学校前の大通りを歩いて帰ることに。
☆「ほしのしずく堂」のホームページ:http://hoshinoshizukudo.me/index.html