「マーティンファクラー「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」(山崎雅弘氏)


山崎 雅弘
‏@mas__yamazaki
大手メディアに書評はたぶん出ないだろうが、マーティン・ファクラー『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』(双葉社)はお薦め単なる「安倍政権批判本」でなく、日本におけるジャーナリズム不在の実情やその背景、問題点が多角的に分析されている。

(帯のことば:)

世界から見た ABE JAPAN の危うい正体

右傾化する政権・監視国家化・ネトウヨ・・・権力からの「圧力」に屈し、なすべき批判を放棄する大手メディア。日本取材歴20年のニューヨーク・タイムズ前東京支局長が決意の告白!


マーティン・ファクラー
・「安倍首相をほめなければ、すぐさま『反日だ』というレッテル貼りをされてしまう。気の弱い日本の若いサラリーマン記者が『反日キャンペーン』にさらされれば、よほど信念が強い人でない限り心が折れてしまうことだろう。]

・[現在の日本において一部の保守層やネット右翼からなされるジャーナリストへの攻撃は異様だ。彼らは安倍政権を守るゲートキーパー(門番)のつもりなのだろうが、このような圧力は、世の中に対して異論を言えない圧迫感を生み出してしまう
・「私が強い懸念を抱いているのは、異論を許さないネット右翼の存在を、安倍政権は『武器』として利用しているフシがある点だ」
・「『暴民による支配』とでも言うべき政権によるネット右翼の利用は、日本社会に言論の萎縮をもたらす」
・「戦後日本が育ててきた民主主義は、すでに内部から崩壊を起こし始めているマーティン・ファクラー『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』(双葉社)pp.133-134

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki · 3時間3時間前

政府と電通が税金で安倍総理グラビア集「We Are Tomodachi」作成、世界にばら撒くも相手にされず(BUZZAP)http://bit.ly/1VOk4Ro

日本政府の作る海外向け広報誌『We Are Tomodachi』。 あまりにも知名度が低い上に安倍首相グラビア集状態になっています」
「とにかく安倍、安倍、安倍……と、青年誌のグラビアアイドルどころの騒ぎではないほどの安倍首相写真集状態」
「問題は『We Are Tomodachi』は国民の税金を使って作られたものだということ。海外向けの広報誌でありながら、まったく知名度がないままに垂れ流され続け、しかもその多くのページが安倍首相のグラビアに占められているのは単なる自己満足に過ぎないと言われても仕方のないもの」
社会保障の財源が足りないと言うのであれば、こうした部分から無駄を切り詰めていかなければ納得されないのではないでしょうか」
独裁国によくある現象


◆そもそも「We Are Tomodachi」って何?
We Are Tomodachi」が創刊されたのはサイトを見る限り2013年の冬。この時はHTMLで作成されており、安倍首相のスピーチやアベノミクスについての説明に始まり、和食の紹介(この動画でも冒頭から安倍首相が登場しています)をはじめとした日本の魅力を伝える動画、日本の最先端医療の紹介、日本の領土としての竹島尖閣諸島の紹介動画などが掲載されています。


「We Are Tomodachi」が海外に日本のことをより広く理解してもらうためのものであることが末尾で示されています。同時に読者に対し「日本への理解を自分の言葉でシェアしてほしい」「日本の印象をフィードバックしてほしい」などと要求している辺りは若干の押しつけがましさも感じさせるところ。



なお、Kindle版配信を担当する株式会社クリーク・アンド・リバー社のプレスリリース内の説明によると、
<『We Are Tomodachi』は、安倍内閣総理大臣のメッセージやアベノミクスなどの主要施策に加え、日本の文化や観光、科学技術など、様々なトピックスを伝える政府発行の外国語による広報誌です。>とのこと。
しかしどうしてあれだけ大量の安倍首相のグラビアが掲載され、「安倍首相の思い出アルバム」と言ってもいいような状況となっているのか、この説明からはまったく読み取れません。

早川タダノリ ‏@hayakawa2600 · 2月25日

「We are Tomodachi」の安倍礼賛グラビアは、ネタがないから写真で埋めたんだろと思っていたが、すべての号に意味もなくあふれる安倍画像を見ていると、やはり彼の拭いさりがたい自己愛を満たすためではないかという気がしてきた