立春の4日、土曜日、風は冷たいものの日差しは暦どおり春です。午後2時からの平家物語に出かけました。2時少し前に芦原公園にある生涯学習センターの3階の講義室に。ほぼ満杯。空いている席を求めて左手前から2番目の席へ、空いてますか?と言って座る。今日は義経の一の谷の鵯越(ひよどりごえ)「逆落とし」です。
その前に、琉球新報の社説からです。NHKのニュースで字幕が走り、沖縄の尖閣諸島が安保条約の防衛義務の適用範囲内とマティス長官が発言したとか。字幕で速報するようなこと? 大本営発表とか戦時体制と一緒、”国家の大事”はこういう形で伝えることになったNHK。マインドコントロールは確実に効いているでしょう。引用元は「No Nukes原発ゼロ」さんの『日米「辺野古唯一」 民意踏みにじる愚論だ <琉球新報社説>』( http://no-nukes.blog.jp/archives/8801793.html)
トランプ大統領が選挙中に増額要求を示唆した在日米軍の駐留経費負担に関しては、一連の会談で議題にならなかったようだ。15年度の日本側負担は約1910億円で、負担率は86・4%だ。これに対して韓国は4割、ドイツは3割程度だ。マティス氏も会見で「日本は負担の共有モデル」と評価しており、負担増など応じられるはずがない。
増額要求がなかったからと喜ぶわけにはいかない。なぜならば、日本は16年度から5年間の経費を削減するよう米側に要求していたからだ。今後は減額要求すら困難な情勢になってしまった。すでにトランプ流の「取引」に引き込まれているではないか。
外務省によるとマティス氏は普天間移設について、こう述べたという。
民意無視の愚論だ。沖縄からマティス氏に、言葉を投げ返したい。
「プランは二つしかない。一つは県外。二つ目は国外だ」
さて、2時、きっかり、先生のお話から始まりました。「トランプさん、ねぇ〜」の一言で皆からもそれぞれ溜息のような声が出ました。「人類愛を期待したかったけど、心配した通りでしたね〜。次から次へと・・・」と、しばらくお話しして、いよいよ本文へ。
「講談社の絵本でご存知の方も多いと思います」と言われたのですが、ちょっと思い出せない。それでも、なんとなく知ってますね。ひよどり越えの逆落とし。いつか、小学校のPTAのバス旅行で須磨へ行った時だったか、ここがひよどり越えの逆落としとか言われたことがありましたが、…定かではありません。
さて、今日は、短かったので、時間が30分ほど余って、先生が持ってこられた図版や画集が3冊回ってきました。安野光雅さんの絵が美しいので、写真に撮りました。
隣に座っていた方が合唱団に入っている方で、先生が、「一の谷の歌、歌えませんか?」と回って来られて、「先生、それは無理です。伴奏があって、みんなと一緒で歌えるのに一人では無理です」と仰っていました。この方と、少しおしゃべり。
トランプ大統領、無茶苦茶よね〜から、この方が税金の話を。消費税や介護保険料、政府は取りやすいところから取っているということから、ご近所の年長の方が薬をたくさん飲んでいて、具合が悪いというので、市立病院へ薬を持って行って診てもらったらと勧めた。病院では薬がきつくて飲み過ぎだからと処方箋を書いて家庭医に渡すようにと言われ、それを見せたら、お医者さんが、変えてくれない。今まで通り出しますと言ったとか。薬の出し過ぎや、医薬分業なんかも二重取りと。「それにしても、そのお医者さんの話はヒドイですね〜、人の健康や命より薬代の収入のほうが大事なんでしょうか? 間違ってますよね」と私。
この方はインターネットは使っておられないけれど、たぶん週刊誌情報だと思いますが、トランプ大統領がいい加減な不動産屋で何度も破産を繰り返して…とか仰って、安倍さんと二人で話しても通訳通してトランプさんのいいようにされる、と。安倍さん海外へ行ってお金を振りまいてくるけど国は借金だらけじゃない。前の民主党よりマシやけど、アカンと。ここで、私は引っかかりました。なるほど、民主党よりマシが支持率の中身なのかもしれないと思いました。代わる党がないということですね。安倍自民党にとって代わる人も党もない。名前も分からない方と意外な話で盛り上がってしまいました。
◎夕方、TBSの報道特集は、“水の保護者”と呼ぶ先住民たちが体を張って「ダコタアクセスパイプライン」の建設に反対している現地取材の特集。オバマ政権は、昨年の12月パイプラインの一部工事着工を認めない決定を下したのに、トランプ大統領は工事再開を宣言。その時、どこかのニュースでジェーン・フォンダがマイクを握って反対のアピールをしているのをちらっと見ました。ドキッとしましたが相変わらずの美しさでした。番組では、先住民の人たちが沖縄のことを知っていてエールを送っていました。差別される人々の暮らしと人権を犠牲にしてという点で、まさに沖縄の問題に通じます。
(逆落の絵の写真は2冊の本から、もう一冊は屏風絵でしたが分かりにくかったのでパス)