🔲安倍首相辞任を受けて総裁選に出馬している三人のうち安倍政権のやり方を踏襲することを掲げている菅官房長官ですが、あの記者会見の木で鼻を括る様な受け答えを映画監督の想田和弘氏は「菅官房長官語」と名付けています。
🔲同じく、「菅話法」と名付けている上西充子さんも想田和弘氏の記事を取り上げておられます:
🔲↓もう5年も前のツィッター、ということは菅官房長官は5年以上も前から記者会見で『菅語』 で『菅話法』を駆使して記者の質問をかわし乍ら記者会見そのものの内容を形だけのものにしてしまったのですね。菅語の菅話法は対話を拒否していますので、これは最初から民主主義を否定していることになります。想田氏は、ツィッターで想田氏を非難するツィートの返事に菅語(そのような指摘は当たらない、全く問題ない)で答えて対話を遮断する実験をされていました。それは安倍語や橋下語と同じだと。是非読んでみてください:
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仕組みと実験の意図を説明
#菅官房長官語で答える コツは、相手の質問や抗議に対して決して答えないこと。自然にしていると、思わずうっかり答えそうになるんですけど、そこをグッとこらえる。そして木で鼻を括ったような定型句を繰り出す。するとコミュニケーションがそこで遮断される。議論にならない。なりようがない。
ところが、#菅官房長官語で答える では一応受け答えしているので、傍目にはコミュニケーションが成立しているように見えてしまう。質問者はその問いかけが真摯であれば真摯であるほど心理的なダメージが大きいし、周りには愚か者のように見えてしまう。これが菅語の恐ろしさの秘密。
#安倍語で補足 と #橋下語で攻撃 の原理も実は同じ。安倍氏の言葉も橋下氏の言葉も、基本的にはコミュニケーションを遮断する目的で使われる。実はそれ以外の機能はない。菅語を回りくどくすると安倍語になり、攻撃的にすると橋下語になる。#菅官房長官語で答える
これを言葉で説明しても伝わりにくい。そこで試みたのが #菅官房長官語で答える 実験だ。実際に菅語で返答すると、面白いようにコミュニケーションが遮断される。その様子を見ている側は、僕の菅語がコピペであることを知っている。そこで明らかになるのは、僕ではなく菅氏の言葉の暴力性だ。
そう、それはコミュニケーションを一方的に遮断するという暴力性である。言葉とは本来、意思の疎通のために発明されたはずだが、それを意思の疎通を遮断するために使う。彼らが無敵に見えるのは、そもそも議論の土俵に乗らないからだ。試合に出ない人間は絶対に負けない。#菅官房長官語で答える
だから菅氏や安倍氏や橋下氏は強い。負けない。しかしそれには恐るべき副作用がある。ディスコミュニケーションが蔓延し、対話なしには健全さを保てない「デモクラシー」を根底の部分で蝕むという副作用である。彼らの強さは公共性の犠牲の上に築かれた「強さ」である。 #菅官房長官語で答える
🔲安倍政権が残したもの。想田氏が紹介されているのは毎日新聞の記事ですが、残念ながら途中から会員の有料記事になっています:
🔲山崎雅弘氏がリツィートで紹介されているのはハフィントンポスト の9月3日の記事で、雨宮処凛氏の「安倍政権がこの8年で壊してきたものは?」です: