◎17日の朝日新聞北摂欄に「アガベ」の花が咲いたという小さな記事を見つけました。隣町の池田市の「緑のセンター」という温室でのこと。
前日、母が入院した病院から電話があって担当医師から母の様子についてご報告を受けました。状態は安定していてあとは食事がまともにできるかだと言われ、ただ年齢が年齢なので、と言われ私もそうなんです100歳を超えたところなのでというと、先生が「お歳の割にはシッカリされているので感心しています」と言われました。
それで思い出しました。入院当日の夜、若い男性看護師さんがパソコンに向かいながら家族の事情聴取みたいな問審をされます。「どういう人ですか? 怒りっぽいとか、心配性とか、そういう意味で」と聞かれて、「そうですね、しっかりした人です」と私。母の印象と言えばやはり歳不相応にしっかりしていることだと思いましたので。だからお医者さんのお話を聞いてそのことを思い出しました。お陰様でと言ってから「よろしくお願いします」と電話を切りました。有難いことです。
で、母のことは一安心、この日、午前中はヨーガ。朝刊を見て、いつかここ連れてってと夫に小さな記事の話をしたのはヨーガに出かける前。午後から入院の際の書類に記入を済ませ押印した書類を病院に届けた帰り、夫がそのまま池田へ行くと言って、車のナビに池田市の「緑のセンター」と打ち込んでいます。箕面の一中前から池田へ向かう山麓線を走って五月山に入ってすぐ左手に看板があって山に向かっていくとセンターがありました。3台分くらいの駐車場があって高い階段の上に白い建物が見えます。
階段の真ん中は珍しい水階段。水が流れています。
事務所の建物の裏の右手に白い温室が見えて下の広場に子どもたちも見えます。
温室の入り口と、ドアを開けて入った所。
中に入ると、右手にストレプトカーパスの釣り鉢が下がっている。
紫の花を咲かせるストレプトカーパスは、数十年、母が大切に苗を更新して育てていいたのを私が引き継ぎました。置き薬の販売員の方が欲しそうだったので去年鉢ごと持って帰ってもらったら、今年我が家の玄関に置いてある鉢を見て、これの倍ぐらいに大きく育ったと言われてしまいました。(左の写真は我が家のカーパス)
一番奥のサボテンの奥に、茎が伸びたリュウゼツランが見える。これがアガベ。斑入りのリュウゼツランですね。アガぺと言えば「無償の愛」ですが、こちらはアガベ。
メキシコ、中南米原産のリュウゼツランのアガベ。この温室で、19年前に植えられて、突然9月から茎が伸びだして、高さ3メートル。花が咲き出して、今月いっぱいほど咲いた後は、花も茎も葉も茶色になって枯れ果てるそうです。人工授粉も行っているので上手く行けば種が取れるし、小株が脇にいくつも出来ているので絶える心配はないとか。
黄色い放射線状に伸びている棒のようなオシベ。先端の丸い部分がメシベ。
茎は、節がついた竹のように見える。
根元の小株と本体。茎が立っているのが親株。
茎は↓この辺り
もう一度先端まで見て・・・
引き返す。ピンクバナナの木と、極楽鳥花(ストレリチア)の花。
ウツボカズラかな、食虫植物ですね。
奥は多肉植物、出入り口は熱帯の植物、右側の棚には花いっぱいの鉢が並べてある。
温室横のテラスのような場所と下の広場から見た横全景
庭園はバラの大株が来春に供えて思いっきり短く剪定されていた。
階段を下りて左奥に紅葉が見える。
池田市の五月山にはウォンバット(レッサーパンダ)がいる小さな動物園もあり、山全体が公園ですし、麓には小林一三記念館、洋館の旧邸には茶室もあります。池田の街は昔から北摂の文化都市ですが、今は維新の市長が2代続いています(箕面も維新市長ですが1代目)。文化財や文化施設、儲からなくても大切にしてください。因みに「緑のセンター」入館は無料でした。(*レッサーパンダがいたのは箕面に引っ越す前に住んでいた神戸市の王子動物園でした)
◎昨夕、また母の担当医の先生から電話があり快方に向かっているとのこと。月曜の検査結果次第ではホームと連絡を取って、その後退院ということにと言われました。熱も下がり食事も普通に摂っていて記憶力もシッカリしてと言われ、昨年入院した時担当した看護師さんを覚えていてお礼を言ったので皆びっくりしたとのこと。何事もなければ病院からの報告はこれで終わりということで、早速ホームへ連絡。ついでに、持ち帰った母の百寿の薄いピンク色のちゃんちゃんこ、ホームで使っていただけないかとお願いしたら、98歳や99歳の方たちがおられるので頂きますと言われました。これで役に立つことが出来そうです。