5月下旬の庭の花と檸檬の花

大山れんげの花が、今年も一輪咲きました。

白い項垂れた蕾が膨らみ始めていたので気を付けていました。

たった一輪、一年に一度しか咲かないので見逃すわけにはいきません。

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↑2,3日前に写した蕾。↓昨日の朝、開いていました。

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平家物語の冒頭に出てくる「沙羅双樹 の花の色」の沙羅(夏椿)の花が咲きだしました。楚々とした白い花です。白い花弁の一つがほんのり赤みがかっていて、散るときは椿の花のように、花ごと落ちます。

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ピンクのクレマチスは一番花より小ぶりの二番花が開き始めました。

赤い蔓バラも、一番花が咲き終わって二番手の蕾が待機中。

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風にそよぐニゲラ。今年も指定席の鉢の中で花を咲かせました。

増やしたいので、毎年、種を取って春先に撒くのですが、なかなかです。

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父が集めていた多肉植物。放りっぱなしですが、かわいい花をつけています。

そして、庭のあちこちに一人生えのフランネル草がピンクの花を咲かせています。

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ちょうど一年前、母が入院している頃、Nさんからもらったバラの苗。

沢山頂いたのに、根づいたのは鉢植えにした黄色のミニバラと、この赤いバラだけ。.

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朝、庭に出て、咲いている花の写真を撮って、父の遺影の横に生ける花を選びました。

その時、水遣りのため西側の水道に近づいて気付きました。

檸檬(レモン)の木にどうやら花が咲いているようです。

初めて見るレモンの花って、こんな花なの!

もう、5年ぐらい前のこと。枯れたナツメの木を切ってもらった後に、母がレモンの木を植えると言い出しました。私は『90歳過ぎても、レモン、植える?!』と、本当に驚きました。実がなるのに何年かかるか?それを楽しみにしている母は本当にすごいな~と思いました。

それが、何年経っても実がならないので、昨年、母が植木屋さんに切ってほしいと頼んだら「もう一年待ってみて。それでダメやったら考えるから」と言われていました。それが、母の退院の日に、花が咲いているのを見つけました。今年はいくつか実がなるはずです。

病院に母を迎えに行くと、母は着替えて待っていました。向かいの患者さんにはテレビのカードの残りを置いていくという話になっていました。リハビリの若い先生にもご挨拶して、部屋を出ました。ナースステーションにはY先生の顔も見えて最後のご挨拶もできました。病院の玄関まで車いすを看護師さんに押してもらって夫の運転する車を待ちました。

4月10日、激痛に顔をしかめる母を連れて入院してから約40日後、ほとんど元通りになって退院できるとは想像もできなかった。病院の皆さんに感謝して車に乗り込みました。上野坂から住宅街を走り、緑が丘を走り抜けて、いよいよ箕面に。「お母さん、今日、レモンの木に花がいくつか咲いてるのを見つけたよ」と大きな声で。「そう、ほんとう! じゃ、今年は、いくつか実が生るね~」と母が。その日の夕食は、久しぶりに3人そろって、賑やかな食事になりました。


 PS:加藤典弘さんの訃報。戦後について私が疑問に思っていた時読んだ本が「敗戦後論」でした。早すぎる!と私も思いました。合掌。

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茂木健一郎

@kenichiromogi

加藤典洋さんが亡くなった。早すぎる。。本当にお世話になって、文学賞のパーティーや、養老孟司さんの会でも、いつも興味深いお話を伺って。シャイで、鋭くて、愛が深くて、本質を見つめていらして。。。辛すぎる。まだまだいろいろ教えていただきたかったのに。信じられない。安らかに。。