スイス・ツェルマットをあとにエール・フランスで帰国の途へ <11日目・最終日>

15日(月曜)
いよいよ旅の終わりを迎えました。お天気続きだった旅行の最後は少し曇り日。
マッターホルンも雲がかかっています。 7時過ぎ、二人で散歩に出かけました。
ホテルの周りの空地にも花々が咲いています。 
大通りの教会の裏の墓地に行って、もう一度墓碑を読んでみたいと歩き始めると、ぽつりぽつり雨が。
走るぞ!と夫が掛け声を。残念でしたが、ホテルへ走って戻ることに。
8時、最後の朝食に階下へ降りる前にケイタイで父に電話。日本時間15時と表示が出ているので、大丈夫。
初めての電話。「これから予定通りジュネーブ、パリ経由で帰ります」と報告。「こっちは暑いよ〜」と父。
8時50分、2日前名刺をもらった同じタクシーを頼んでツェルマット駅へ向う。
ツェルマット9時39分発、ヴィスプ(Visp)行きで11時07分までの約1時間20分の乗車。
車窓が美しく惹かれる。
谷に白く見えるのは水。あちこちで滝になって流れている。電車の脇を流れる川の水は石灰質で白濁している。小学校で習ったままの扇状地も見える。
     

ヴィスプ11時07分発、ジュネーブ空港駅13時33分の2時間半の乗車。
              
往路の車窓で反対側にシオン(Sion)駅を通過、お城を見逃したので復路の座席はシオン城側に座ることに。
レマン湖沿いに走り続け、バレエのコンテストで有名な、(私たちの帰国直後、行き違いのように石原都知事がオリンピックのプレゼンに出かけた街でも)ローザンヌの駅も通過。

ジュネーブ空港で最後のお土産を買ったり、ユーロとスイスフランの共有小銭でチョコレートを買ったりと旅の締めくくりに入る。空港内の売店で昼食にサンドイッチとコーヒーを。15時30分発のエールフランス国内便でパリ・ドゴール空港へ。
ここで、別行動にして、お互い、本当に最後の最後のショッピング。私たちは、毎朝のコーヒータイムにとアーモンドをチョコでくるんだお菓子と、水やりを頼んだ留守番の息子にと、ミラボー通りで入手したヤシの実の楽器に加えて、フォアグラを買い足す。

さて、いよいよ、飛行機に乗り込む。今度は関空ではなく名古屋着のエールフランス。往きと違って着いたときは翌日の16日の火曜日の昼間12時50分。
今回の夫婦二組の旅行は、お互いに日本での夫婦関係に強い味方がついて、お互いが自分と相手を少し客観的に見ることができ、一歩下がってみたり、一歩踏み込んでみたりと、新しい夫婦関係が生まれて、より楽しい旅行になった。どちらからともなく次回もということになり、来月7月から又積み立てを始めることになっている。
南仏の古代ローマ帝国から続く人間の営みの色濃い歴史と文化と空気を一杯吸ったあとのスイスの山々。
ちっぽけな人間の存在とは無縁の大自然の織りなすスケールの大きな堆積と褶曲と隆起の跡の有無を言わさぬ迫力と美しさ。
世界中から沢山の人たちを惹きつけて魅了するスイスの山々の魅力を存分に味わうことができました。       旅行記・完
海岸線と北海     バルト海

往路のシベリア上空 パリ・右手にエッフェル塔