カラス条例と「金山平三」

今日は平成22年の12月22日で、2が5個ならびます。だからどうした、と言われると・・・ですが。
そして、冬至です。明日からは日1日と昼が長くなります。世の中はどこまで落ちるか底の分らない状況ですが、昼間の長さに関しては今日が最短のどん底、明日からは明るさが増して行きます。

さて、月曜日の関西ローカルで流れた箕面市議会で議決された全国初の条例・カラスの餌やり禁止条例について。
この日、全会一致で可決されました。カラスに特定した餌やり禁止は全国初だそうです。

数年前からごみ出し日のカラスの被害が私の地域でも出始めました。覆いを掛けても賢いカラスは集団でやってきて、巻き込んであっても、重石があっても、上手にゴミ袋をつついて大変な惨状になります。留守をしていると、ご近所にも迷惑がかかってしまいます。地域ごとのゴミ出し日がわかっているのか、物見のカラスが一鳴きして全員集合の召集をかけています。とうとう私たちの自治会の班では自主的に全戸ゴミ入れのボックスを使うようになってしまいました。
その内、どうも線路の向こう側に餌やりをしている人がいるという噂を聞くように。大きなお屋敷の一人暮らしの方がカラスに餌やりをして困る、ドッグフードやキャトフードの缶詰を買って餌付けをしたようだ、どんなに説得しても聞いて貰えないということでした。ゴミ屋敷と同じで、これは誰かがまずその人と信頼関係を築いて話をするしか解決の道はないか…なんて思っていましたが。最近、そのカラスの被害も近辺では聞かなくなったので、忘れていました。



同じく月曜の夕刊(日経)から「美術逍遙」で取り上げられた画家・金山平三について。

 写真の絵を見てハッとしました。何年か前、兵庫県立美術館で見た絵です。
                      二人で気に入って複製画を買い求めました。その絵!です。
記事を読んで叉ビックリ。あの時感じたままが記事になっています。書き出しは「雪の知らせが届くようになった。日本は降雪の多い国である」、ところが「雪の情景を描いた、誰もが思い浮かべる名作は、意外にも少ない」と思っていたら、「はたと気づいた。神戸出身の金山平三(1883〜1964年)がいるではないか。終生旅をしながら、日本の風景画に大きな足跡を残した孤高の画家である。」
金山平三の紹介を引用します。

 東京美術学校西洋画科を首席で卒業した金山は、フランスに留学するが、帰国後の道筋は、他の多くの洋画家とは異なっていた。油絵の具を使って日本の湿潤な空気をどうとらえるか。この難題に真正面から取組んだのである。必ず現場に赴き、雪の中でも画架を立て続ける厳しい製作姿勢を生涯貫く。51歳で中央画壇との縁を絶ったのも、絵の探求を妨げる雑音を排除するためだろう。


 戦後は、山形県最上川畔の大石田に移住。そこで生まれた名作が、現在、兵庫県立美術館に常設展示されている「大石田最上川」だ。「さみだれをあつめて早し」と芭蕉が詠んだ雪深い里にも、雪解けが迫る。雪原も広い川面も、近づく春の光を映じて、きらめいている。虹を宿したような水面には雪山も映る。移ろいやすく湿潤な日本の大気。金山の風景画にはそれを、ありありと感じる。こんな洋画家は、ほかにいない。(大阪・文化担当 宮川国司

実物を見た時、この画家は油絵で日本画(日本の風景)を描いた人だと思いました。
雪を描いた作品も沢山ありました。特に、この最上川の絵は水が本当にすばらしい!!
こんな画家がいたのか・・・と本当にそう思いました。常設なのでいつ行っても見ることが出来ると思います。
  今にも弾けて飛び出しそうな赤い種。ご近所の垣根で見つけました。