まとめて一週間

なんとまぁ〜というこの一週間でした。
世界も日本も大変な事件や事故がつづきます。
日替わりに大きな出来事がつづき、いちいち反応しきれないくらいです。
なでしこに代わって、北京では水泳競技で日本人選手たちの活躍も伝えられています。スポーツは本当に筋書きの無いドラマであり、また、筋書きは選手たちの日々の努力で準備されるものでもありです。
 (写真→は木曜、カットに出かけたお店で。「鯉のぼり?」と言ったら「金魚なんです」と。 写真に慣れていて、カメラを向けるといつもカメラ目線でポーズです)

色んな事件、出来事の中で書き留めておきたい事を並べてみます。
まず、中国の高速列車事故について、大前研一氏の言葉(ニュースの視点より)。

 今年3月11日のあの大地震が起きても、日本の新幹線は1台も事故を起こしていません。これは海岸線にセンサーが取り付けてあり地震の初期微動で発生するP波をキャッチし、ある程度の規模になりそうであれば即座に新幹線を 停止させるようになっているからです。<略>


 この技術は、阪神淡路大震災の反省から生まれました。あの大地震で新幹線が通る橋が落ちてしまったのです。そこから事故を避けるために、何が何でも地震発生時には新幹線の動きを止めることが先決だという発想が生まれ、新しい技術が開発されました。<略>


 中国や韓国には2つの道があると思います。1つは日本から技術を導入する道です。きちんとノウハウを学ぶための料金を払い、誠意を持って日本から学ぶべきだと思います。


 もう1つは、自ら100回でも200回でも事故を起こして、そこから自力で技術を開発していくという道です。   <略>


 日本は50年間細かい事故や故障を積み重ね、その結果を踏まえて安全思想を練り直し、技術を開発し改善を繰り返してきました。
 中国も韓国も、このあたりの日本の経験・技術を甘く見るべきではないと私は思います。中国や韓国には「技術の本質とは何か」という点を認識してほしいと思います。

客観的に見て、福島の放射能汚染に対する日本の鈍感さは中国の高速列車の事故処理に匹敵するかもしれません。新幹線技術に関しては先を行く日本ですが、これを原発に置き換えて、「100回も200回も事故を起こして、そこから学べ」と同じことが言えるでしょうか?
やはり原子力というものの特殊な怖さを理解しなければならないでしょう。いまだ原子力は安全性さえ確保されれば代替不能の現在および未来のエネルギーという人たちには、大江健三郎氏の「核廃棄物を安全に処理できるようになるまでは、動かすのをやめたらどうか」という言葉(1990年)を贈りたいと思います。後始末の仕方が分らない技術を人間の命や健康を犠牲に実用化すること自体が良く考えてみれば間違っています。

経済産業省原子力安全・保安院が動員とやらせ質問を依頼したという疑いが浮上」という事件?については、「やっぱり」という感じですが、今朝、辛抱二郎氏がキャスターを務める番組で、森本聡氏のコメント、この人の常識は国民の非常識という、まさにこの人らしいコメントに呆れてしまいました。「保安院がある程度のお膳立てをして会が成立するように事前に働きかけるのはやらせというより常識なのでは」という意味のコメントに、辛抱さんが「保安院がそこをPRの場所と考えていること自体が問題ですが・・・」と訂正?のフォローを入れていました。

アメリカの国債のデフォルト(債務不履行)回避なるか?という問題。米国債を買い続けてきた日本は、高い時にアメリカを支えて売ることも出来ず、結局紙くずを掴まされて・・・。夫も「そういう仕組みになってるんだろうな〜」に、「それで得する人たちがいるのね〜」と。「こんな馬鹿なことに気づかなきゃ〜」と二人で。

日経新聞では取り上げられなかった(見逃した?)ので知らなかったのですが、「日々坦々」さんの29日のブログで、小沢一郎氏の自由報道協会での記者会見の様子(7月28日金曜日)を知る事が出来ます。
(詳しくは、「民主党議員一人ひとりが意を決するときが来る」小沢一郎氏記者会見7/28で。http://etc8.blog83.fc2.com/
朝日、毎日、讀賣、産経には、記事として政局に関する発言のみが掲載されたようですが、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏との公開討論会と記者会見では、民主党政権交代と現状(菅さん問題)について、その後の質問では原発に対する考え方や福島原発事故について、東北復興についても、また、新党や、今何故たたないのか?という質問にも答えています。
小沢氏の考えでは、菅首相に対する不信任案は、「提出者と理由が違えば2度でも3度でも提出できる。岡田幹事長やその他の人はお盆前に辞める言っている。今まで菅さんを支持してこられた方々が、辞めると言っているので当分は見守る。それで辞めなければ、民主党議員一人ひとりが深刻に考え決断すべき」で、次期総理については、「菅さんでなければどなたでもいいのではないかと思う」と発言して会場は大笑いだったそうです。
民主党が自力で局面打開を図ってくれることが一番いいことではあるのですが、8月、注目です。