”そもそも総研”の「TPP問題」

毎日放送朝の番組「モーニングバード」の木曜9時前後は「そもそも総研」という玉川徹キャスターのコーナーです。
昨年、このコーナーの最終締めくくりは、小出裕章さんと古賀茂明さんへのインタビューでした。
今週木曜のこのコーナーはTPP問題。録画出演は田中宇(さかい)氏と浜矩子・同志社大学大学院教授のお二人です。
番組のボード?の図解が分かりやすいので写真で撮ってみました。
田中氏は、仲良くすべきはアメリカじゃなくて韓国。中国に対しても韓国とタッグを組んでとおっしゃっています。
先日「消えた誕生日」で取り上げたサモアも、貿易高がアメリカよりオーストラリアやニュージーランドが増えて、将来は中国も意識して日付変更線を戻してしまいました。今までのアメリカ時間が地理的には異常だったようですが、ともかく、サモアは、自国が日付変更線上に位置していることを利用して、国益のため自主的に自由に日付変更線のどちらに入るかを変更したということです。
さて、日本は、日本国民の利益のために、誰とどう付き合っていくか、自分で決めることができるのでしょうか。田中氏は、貿易額が中国と韓国2国だけでTPP交渉参加国より上回っている日本は、お隣の韓国と色々問題はあるが、政治的に解決しながら仲良くして、中国とアメリカの両大国にも共同で当たっていくことがこれからは大事という考えです。


橋下氏がツイッターで悪口(”紫頭おばはん”と言ったとか中学生レベルの悪態ですね)を書いて謝罪撤回した(奥さんに注意されて)とかいう問題の浜矩子さんは、貿易協定とはそもそも自由をうたっていながら実は差別的なものだった。歴史をみれば明らかで、囲いを作って囲いの中の自由を言えば言うほど、周りとの不自由が際立つ。今はそんな時代じゃないし、どこの国もリーダーシップをとれる時代ではない。そこで問題になるのは協調・絆。これからは色んな利害関係を持っている多数の国々がいかにして一つの地球を支えていくか、一つの地球経済を分かち合うかが大切という考えです。

少し離れてみればTPPの本質がわかるのではないかという玉川さんのコーナーでした。
最後の「アメリカはOOで儲かった」の答えは「戦争」です。

昨日の夕刊からです。「橋下前知事 96億円返還を」「旧WTC購入巡り 市民団体が住民訴訟
橋下徹大阪市長大阪府知事時代、耐震性などを充分調査せずに旧WTCビル(現咲洲さきしま庁舎)を購入したのは違法な公金支出にあたるなどとして、府民82人が12日、橋下氏に総額約96億3000万円の損害賠償を請求するよう松井一郎知事に求める住民訴訟を大阪地裁に起こした。」(日経夕刊から一部)
つづきを「讀賣夕刊」で:

「原告側は橋下市長について「旧WTCビル購入前、耐震性の問題点を何ら調査しなかった」とし、購入費や移転関連費などが違法な公金支出と主張している。


将来まで予測できず   橋下市長

 今回の提訴について、橋下市長は報道陣に「議会で議論し、賛成を得たが、たまたま震災で問題が生じた。将来のことまで予測できない。移転反対の人たちは選挙を通じ、僕らを落とせばよかった」と話した。

橋下さんの「選挙で落とせばよかった」というのも中学生レベルの言い分です。「選挙で勝てば何でもできる、何でも許される」という言い方に聞こえます。橋下さんも、謙虚な言い方をされる時もあるのですが、最近は、市長選で大勝したことで「選挙で勝てば全権委任」と取っておられるのではと心配です。反対された問題を強行しての結果ですので、責任のとりかた次第では橋下氏への評価が変わる(良い方にも)問題ですので注目です。

◎紹介されたお隣日記「vanacoralの日記」(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20120112)を覘いたら、提訴した西谷さんという方の「私たちがなぜ訴訟するに至ったか」が紹介されていました。ぜひ、読んでみてください。