オリンピックたけなわの裏で・・・要注意(新聞記事から)

オリンピック中継が連日選手の活躍を伝えてくれますのでまとめて見たり、ライブ中継を見たりと関心がどうしてもそちらに・・・でも、その裏で、政治の世界は変化の兆しがあらわれてきているようですし、政府の「脱原発ポーズ、実は原発維持推進?」も進んでいます。
昨日木曜日(2日)の日経新聞からその動きを追っておきます。

●まず、9月上旬に発足予定の「原子力規制委員会」の委員長候補(細野環境相、自信の推薦!)田中俊一・前原子力委員会委員長代理が1日、衆参両院の議院運営委員会で所信を表明。
田中俊一氏については、「原子力ムラの住人」という批判が相次いでいて、それを意識してか、日経新聞では「ゼロからスタートする規制機関のトップとして、安全確保を最優先する姿勢を鮮明にした」として:
「安全性の確保」については廃炉:40年超の原発は要件を満たさなければ運転せず」
             「活断層:大飯、4号機も活断層があれば停止」
             「福島事故:原発はコントロール可能。福島事故は防げた」
「再稼働」については:「現状の暫定基準:技術的に精査が不十分」
           「新しい安全基準:国際基準上回る規制に全面見直し」
「自身の適性」については:「経歴:『原子力ムラ』を否定するすべはないが、電力会社とは一線画す」
以上がご本人の国会における「所信表明」で、夫は「いいじゃないか」と言いますが、私は「ダメ、ダメ、口では何とでも言えるし、そうでも言わなきゃ通らない事情があって言ってんだから、また、騙される!」というと「それは、そうや。厳しく監視していかないと、たしかに任せられん」。その夫、昨夜から夏の最大イベントの山行にでかけました。
田中俊一氏については、「keniti3545」さんの7月28日のブログ「これが細野大臣のベストな人事? 田中さん?「とんでもない人物」だ!! 」(http://d.hatena.ne.jp/keniti3545/20120728/1343452646)で網羅されていますし、kenitiさんの締めくくりの言葉に同感です:
「田中俊一氏らの20mSv未満切り捨て論に抗議して、今年7月1日に南相馬市最大のホールに1200人以上が参加し最大規模の住民会合が開かれた。田中氏が福島で東電救済のために何をし、どう発言しているのかを見ないと、トンデモないことになるだろう」
●さて、政治の方が動きが活発になってきています。写真と見出しを並べてみます。
◎「地域政党<大阪維新の会>幹事長の松井市郎大阪府知事は1日の定例記者会見で、次期衆院選をにらみ『国で定められている政党という形のものを作らなければ戦いにならない』と述べ、法律上の政党を目指す考えを明らかにした。
 維新の会には国会議員はおらず、公選法上は政治団体扱い。政党要件を満たすには現職国会議員を5人以上取り込む必要がある。ただ機関決定はしておらず、人選や時期は明らかにしなかった。一方、維新代表の橋下大阪市長は「僕は聞いていない。まずは維新八策をまとめなければいけない」と述べるにとどめた。
民主党は1日、消費税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の審議日程を巡り、20日参院で採決して成立させる日程を提示。また、1日、党綱領原案が明らかに。公共サービスを非営利組織[NPO]法人や市民が担う「新しい公共」の考え方に基づき「自立と共生の社会」を目指し、「官主導の保護主義・画一主義を打破」と明記。エネルギー政策や外交などの基本政策は党内の意見対立に配慮し、曖昧な表現となっている。
◎「自民党は反発、8日採決を重ねて求めたが、衆院内閣不信任決議案や参院での首相問責決議案の提出も視野に。」
◎「公明は慎重:支持母体の創価学会内の慎重論を押し切って民自公の3党合意による一体改革案の修正合意に踏み出した公明党は、法案成立後に政権を衆院解散に追い込むのが基本戦略」
◎「自民・小泉氏ら法案否決求める小泉進次郎青年局長ら7人の同党若手議員は1日、党本部で谷垣総裁と会談、法案を否決して野田政権を早期の衆院解散・総選挙に追い込むよう求めた。」
◎「生活(国民の生活が第一)が原発全廃など政策発表:「生活」の小沢一郎代表は1日、国会近くに開いた党本部で記者会見し、主要政策「3つの緊急課題」を発表。10年後をめどに全ての原発を廃止、消費増税阻止、「地域が主役の社会」の3つ。原発廃止に関連し「日本の省エネ技術と再生可能エネルギーの普及、効率の良い火力発電、エネルギーの地産地消を強力に促進する」と明記。特別会計の改革や政府関係法人の廃止などを通じて「増税に頼らず予算の作り方を根本から見直し、財源を確保する」としている。国の補助金など計40兆円を自主財源として地方に交付する方向も打ち出した。 情報発信不足を懸念する党内の声を受け、小沢代表は定期的に記者会見を開く意向も示した。」(脱原発を掲げる新しい党が出来て、脱原発を目指すうえで、政党の選択肢が一つ増えることに!)
●●そして今朝の日経新聞から:「共産、社民、みんな、国民の生活が第一新党きづなの野党5党は2日、社会保障と税の一体改革関連法案を廃案に追い込む狙いで、同法案の参院採決前に内閣不信任決議案を共同提出する方針を固めた。一方、同法案の早期成立をめざす自民党参院野田首相への問責決議案を提出する構えだが、公明党は反対している。野党の足並みは乱れており、ともに可決の見通しは立っていない。(参考図も日経記事から→)」
自民党小泉進次郎くん、「法案を通しておいて、問責なんておかしいでしょう」(TVで)とマトモですね〜。
共産党の志位さんは、「不信任案が出て、自民党公明党が、”信任”は出来ないでしょう」と自公へ牽制発言。
本日3日、「ミヤネ屋」の3時のニュースでは民主党が10日に一体法案を出すと決めたようです。これで来週どうなるか?
★★★ついでに「ロンドン=共同」の記事でオリンピック以外の世界一ニュースです。
英国放送協会BBC)によると、英国映画協会発行の「サイト・アンド・サウンド」誌が2日までに発表した、世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画に、小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)が選ばれた。批評家ら846人による投票でも同作品は3位だった。
同誌は10年ごとに映画50選を発表。批評家部門で「東京物語」は前回2002年には5位、92年は3位だった。
同誌は小津監督が同作品で「その技術を完璧の域に高め、家族と時間と喪失に関する非常に普遍的な映画を作り上げた」と評価した。」
スゴイですね〜! 半世紀以上も前の映画が普遍の価値を今も持ち続けて益々評価が高まるなんて!!

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