恩師の訪問と春名幹夫氏「仮面の日米同盟」


10月中ごろ、30年ぶりに合同で開催した中学校の同窓会でしたが、終わって、写真や、返信のメッセージを打ち込んだ住所録を新たに作ってもらって、10月末、世話役が集まり発送の段取りをしました。11月初め頃、発送分は私が郵便局で投函、残り3分の2ほど手渡しということになりました。その後、受け取りとお礼の葉書がある先生から届きました。会場でお会いした時に両親が健在だとお伝えしたら、驚かれて、「へぇ〜負けてられへんな、一度会ってみたい」と仰ってたのですが、葉書にも、「是非お会いしたい」と書かれていて、そのことを母に伝えると、母も「いいわよ、ただし、植木屋さんが済まないと落ち着かないから、終わってからなら」ということでその旨お伝えして待っていただいていました。先週の金曜日、雨模様の日でしたが、いよいよ先生がお見えになる日。夫も在宅でしたので約束の2時に駅まで車を出してもらいました。傘を持った先生がおられて、ご挨拶。車でいよいよ我が家へ。最初に隣の両親の応接間に。
駅で、会った時、最初に先生が「教え子の両親はほとんど他界されていて、両親揃って健在なんてめったに聞かない。今日は長生きの秘訣を聞きに来た」と。父は、当時、会社勤め第一で学校とは全く縁がなく、勿論、先生と初対面。いつも無口ですが、話すこともありませんので挨拶を済ましたら聞き役だけ。母は片耳が遠く、先生も補聴器を使用されますので、間に入った私が時々音声通訳よろしく大声を張り上げます。話のテーマと流れが解れば母も勘が良いのでついて来るというか、先を行くこともありますが、話は成立します。長生きの秘訣を聞かれて、母が「隣りで毎朝コーヒーをよばれるので、思い当たるのはそれかな〜」と言ったのですが、先生は、「いや〜趣味を続けておられるからでしょう。そっちですよ」と。

それから、先生は父に、戦争体験がありますか?と聞かれました。父は、製薬会社勤務で陸軍に薬をおさめていた関係で兵役免除だったのですが、昭和19年の私が生まれた直後、召集令状が来た話を。空襲が激しくなって、母は私を連れて現加賀市の実家へ。父は、しばらく東京で皇居防衛の高射砲を撃っていたことがあったことなどを話しました。そのあと、母から、父が幹部候補生の身体検査があり、幸運なことにレントゲン検査で引っかかって熱海の国立療養所に入って終戦を迎えた事。仲間の方たちは大型の船に乗って南方からほとんど帰って来られなかったことなどを話しました。
その時、母が「国は、あの頃、偉いというか、兵隊さんを大切にしたんですね〜。肺に影が入っていたからと治療のため入院させてくれた。そのまま、南方へやられていても分からなかったのに」と言いました。私は思わず「一方で玉砕だの、特攻だの、命を無駄使いしておきながら、わからないわね〜」と言ったのですが、先生も、「人の運て、わからしませんな〜」と。先生と二人で「今生き残っている人たちは、皆、そういう幸運で生き残っているんですね」「そうやな〜」。

1時間ほど経ったのを見計らって「じゃ、我が家でコーヒーでも淹れますので」「長生きのコーヒーですか」と先生も言いながら、我が家へ。この時、後から母に聞くと、先生は階段を上がろうとされたそうです。先生は長男家族とモデルハウスにもなった2世帯住宅に住んでおられる話を聞きましたので、納得です。
先生のお話をタップリ聞きながら、手土産に頂いた蛍池のケーキ屋さんの美味しいロールケーキを切ってお皿に入れて出し、我が家のマンデリン・コーヒーを淹れて、今度は夫も加わって、4人でお話を聞きました。先生の方こそ、写真やソフトボールの趣味を仲間の方たちと楽しんでおられます。私は、中学の3年間、ソフトボールクラブで先生の指導を受けていたのですが、どうも、野球部を作る前の地ならしのための女子ソフトだったという事を初めて聞きました。当時、一中から分かれて、箕面市で初めて2つ目の中学校が出来て、私たちは最初の一年生でした。先生も、「当時は校庭の整地に自衛隊を呼んで来たり、生徒と一緒に校庭の石ころ拾いをしたり、今なら考えられんことやった」と。そして、「本当は男子の野球部を作れという事やったが、グラウンドがぼこぼこで野球の硬い小さなボールは危なくて出来ない、そこで女子のソフトボールをやった」のだそうです。だから、3年でソフトボールを止めて、その後長年、野球部の監督をしていたとか。

先生は今も20人ほどのメンバーでソフトをやっていてメンバーの中には高野連で審判をやってた人もいるとか。「とにかく、怪我せんように、真剣にやってください」と言ってるそうです。阪大のグラウンドを借りてるので、ラクロスを遣る阪大生との交流があったり、家からグラウンドまで週最低2回は歩いているとか。長寿間違いなしの生活のようです。若いころには一中の近くの箕面の山で崖登りの訓練をしたという珍しいお話も。あの頃、娯楽が無くて、山かスキーだったとか。最近もトレッキングでネパールへ行ったりとか、教え子の消息のところで、この近所の人たちの話がでました。その一人、2つ下の妹と同じ学年で、二筋北側に実家があったHさんは、今横浜(かな?)に住んでいて、大学の先生(?)をして活躍してた(る?)けど、旦那の方が今はテレビでもよく見かけると。「春名幹夫、よう、出てまっせ」。「コメンテーターで?」 そう言えば、あの人かな〜くらいでしたが…この時は。それから、あの人、この人の事で、夫もスマホで調べて顔写真まで解ったり、といろいろ話題がアチコチ飛んでひとしきりでした。
先生が、やおら、懐中時計を取り出して、「あかん、4時には失礼せなあかんと言われてきたのに、30分もオーバーや」「先生、オシャレですね、素敵な金時計」と母が。「教え子のプレゼントですわ」「大きな字の時計!」「どれどれ」とみんなでわいわい。私は最後に日本茶を入れようとしたら、夫が、毎朝淹れてくれる薮北(やぶきた)茶を淹れてくれました。そろそろということで、両親を置いて、夫の運転で駅へ。帰りの車の中で、夫も「気持ちの良い人だね」と。2時間半、明るくて元気で一杯お喋りして帰って行かれました。会いたいと思ったら即実現する、若さですね。母も、好奇心と実行力がエライ、感心、感心! でした。 

◎さて、その”春名幹夫”さん。アンテナが立ったせいか、ここのところ立て続けに春名氏と遭遇?です。
まず、天木直人氏のその日のブログに登場です。
「仮面の日米同盟」を書いた春名幹男氏は最強の同志だ>(http://new-party-9.net/archives/3015
◎ご本人のツィッターでも「仮面の日米同盟」を紹介しておられます。

春名幹男 ‏@mikioharuna · 11月20日
文春新書『仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実』8年前に「在日米軍は日本防衛のために駐留しているわけではない」と明記した米機密文書を発見した時は正直驚いた。今あえて、この古文書を紹介したのは「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)に作為的翻訳の事実が隠されていたからだ。

◎文春のサイトでは:


文春新書


仮面の日米同盟
米外交機密文書が明かす真実


春名幹男


定価:本体800円+税


発売日:2015年11月20日


ジャンル:政治・経済・ビジネス

担当編集者より 日本への恫喝を繰り返す中国。核ミサイル小型化を進める北朝鮮……でも、「日米安保があるから大丈夫」、そう思っている国民が大多数でしょう。安倍総理も「日米同盟をより強化するため」と言って、安保法制を強行採決しました。しかし、それは“美しい誤解”に過ぎません。今回、春名氏が大量に発掘した米外交機密文書によると、アメリカが主体的に日本を守る気などさらさらないことがわかります。。米歴代政権の機密文書には「在日米軍は日本の防衛に直接関与しない」と明記されているのです。しかも、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の原文(英語)を点検すると、日本の防衛についてアメリカは一歩も二歩も引いていることがわかります。それにもかかわらず、日本の官僚はあたかも「アメリカが守ってくれる」かのようなイメージを与えるため、意図的な誤訳を当てはめていたことも判明
安倍政権はもちろん、日米関係にも激震が走る話題作です。

◎そして、12日の土曜日、TBSの報道特集でも、春名幹夫氏が!! 
この日は、「沖縄・辺野古にこだわる理由は・・・法廷闘争も始まった沖縄基地問題。実は沖縄返還の際に交わされた日米密約にも「辺野古」の文字はあった。日米両政府が辺野古にこだわるのはなぜなのか。」で、春名氏登場でした。
金平キャスターがインタビューしています。日米両政府が、沖縄がどんなに反対しようと、普天間基地の移設先は辺野古と拘る理由は、1969年の沖縄密約に辺野古の名前が書かれているからではないか・・・。

春名氏は、2009年、民主党政権になってから、この密約を調査する有識者委員会が設置された時、そのメンバーでした。密約の存在は、1994年、佐藤首相の密使として働いた若泉敬氏が著書で明らかにするが政界からもマスコミにも無視され、その後自殺。また、今から6年前の2009年、読売新聞が、密約文書が佐藤元総理の遺品の中から見つかったことを明らかにしました。

密約は「沖縄返還後も、有事の際には再び沖縄に核の持ち込みを認める」という内容。春名氏は「二人の政府のトップがサインして交わされた文書なので、有効性がある」と判断しています。密約文書にはこう書かれています:

沖縄に現存する核貯蔵施設の所在地である、嘉手納、那覇辺野古、およびナイキ・ハーキュリーズ基地をいつでも使用可能な状態で維持し重大な緊急事態の際には実際に使用できるよう求める。そのような事前協議が行われた場合にはこれらの要件を遅滞なく満たすであろう。