3・10原発ゼロ大集会と陸前高田のかさ上げ地と山田洋次監督

3月10日(日)の「3・10原発ゼロ☆国会前大集会」について、いつものように「特別な1日」さんのルポをご紹介です。

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今日の参加者は2800人。ボクはデモなどで自分の声を挙げる方が好きで、独りよがりのスピーチとかが多い集会とかは嫌いですが、この日はそんなに嫌じゃなかった(笑)。つまんない団体やプロ市民運動ではなく、個人の立場で話している人ばかりだったからでしょう。

 この日は、先日行われた『今後の官邸前の活動をどうすべきか』というアンケートの結果が発表されました。金曜官邸前抗議も資金や参加者数の問題もあり、今後の活動方針についてアンケートが行われたのです。回答は400通。普段 官邸前に来ている人は500人くらいですから、殆どの人がアンケートに答えたことになります。
ボクは『抗議を続けて場を温めておくことが大事なので、無理ぜず月1回くらいでいいかも』と回答したんですけど(笑)、圧倒的多数で、金曜官邸前抗議は少なくとも(資金が続く)20年の12月末までは続けることも発表されました(笑)。

https://spyboy.hatenablog.com/entry/2019/03/11/『0310原発ゼロ☆国会前大集会』と映画『女王陛下のお気に入り』

◆昨日、大阪府知事の候補者が決まりました。一時は辰巳琢朗さんの名前が挙がっていましたが、辞退され、松井知事の副知事を務め、辞任したという小西禎一(ただかず)氏(64)に決まりました。知名度にこだわっていましたが、この方は維新のダメさを身をもって体験され批判されている方なので、俳優やタレント候補よりよさそうです。

朝食にやってきた母が椅子に座るより早く、”今度の人の方が良さそうね~”と同じ事を言い出しました。”次は大阪市長ね”とも。最近の京都大学は昔とは違ってきて残念です。かつては、東の東大、西の京大で、高級官僚の登竜門の東大と、研究者や文学者や思想家を輩出した京大でリベラルという信頼がありましたが、最近は、西の東大化してしまったようです。辰巳さんも都構想に賛成といっていますし、漫才師の京大出身者は完璧中立?の思考停止発言しかしません。頑張っているのはモーニングショーの玉川さんぐらいかな・・・(つけ仲人をお願いした方が京大ゆかりの方だったので個人的思い入れがあって……)

 ◎3・11の追悼番組で見る津波の恐ろしさ。8年前を思い出しました。そして、復興の難しさ。陸前高田のかさ上げ地の広大な空き地。住み手のつかない台地をブルドーザーが工事している様子。いったん決めたら、無駄だとわかっても引き下がれない。むなしい工事風景を見ながら、辺野古の埋め立て工事が重なります。そして、あの戦争とも。いまだ日本は変わっていない。それは、いまだ原発をやめられないことにも。

経団連の中西会長。日立が英国で原発建設をあきらめなければならなくなった時のあの発言はなんだったのか? 自分の言ったことに責任を感じない大人が多すぎます。

原発「絶対ダメという方と議論しても…」経団連会長

経団連会長「感情的な人と議論意味ない」原発巡る議論に:朝日新聞デジタル

◆そんな中、今朝の朝日新聞山田洋次監督(87)のインタビュー記事が掲載されました。

陸前高田の10mかさ上げされた台地の上に黄色い旗を掲げている77歳の菅野啓佑さんとの親交が話された後、「本当の幸せとは・・・国を挙げての議論のチャンスを逃した」と。

原発が止まり、節電が続いた時期、高速道路は暗くなったし、街灯もネオンも消えた。けれども、そのことで特に不自由はなかった。日本中が少し我慢して節電すれば、原発を停止しても大丈夫じゃないか、って思った。どうして国を挙げて、あの時そういう風に考えなかったのだろうか

「・・・新幹線の駅も飛行場も、これ以上つくるのをやめた方がいい。高速道路を作るお金を地方の暮らしや文化活動に回せばいいと思う。新しい『町』ができるには3代のつき合いが必要だと、ということを詩人の田村隆一さんから聞いたことがある。一つの町でこどもが大きくなって結婚し、孫が生まれる。50年、100年というスタンスのおつき合い。大震災の後、この国の政治はそういうビジョンを持っているのか、ということを問われたのじゃないかな