お正月のテレビから「ニューイヤーコンサート」「義母娘」「幕末相棒伝」

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◎お正月、1日はウィーンフィルニューイヤーコンサートの最後の方を見ました。毎年、生花の飾り付けが楽しみですが、今回は年末のレコード大賞だったか紅白歌合戦だったかの鮮やかでボリュームのある少しくどい色合いの生花、ついつい掛かった費用が気になるほどの花の量に驚きましたが、それと比較してしまいます。やはり、濃淡のつけ方が上品で毎年うっとりするお花です。

ところで、今年の指揮はバレンボイムさん、ラデツキー行進曲が始まって、いつものように客席に着物姿が無いか探してみたり。終わって最後に来年の指揮者紹介。フランツ・ウェルザ~・メストさんの写真にびっくりでした。いよいよ2度目の登場です。

93年と96年にロンドンとチューリヒ・ベルリン・ウィーンの追っかけをしたEさんに連絡。録画したのでみたら、番組の最後で来年の指揮者の話になって、ショパンコンクールで2位になった反田恭平さんが一番メスト氏のことを知ってるようだったとメールで。初めてショパンコンクールを知ったのはスタニスラフ・ブーニンさんが優勝した年。今から35年以上も前のこと。それが切っ掛けでクラシック音楽やピアニストのことを知りましたが、当時から比べても反田さんは異色のピアニストです。今の日本の音楽教育に疑問を感じて自分で音楽学校(音楽院)を作りたい。その為にオーケストラを結成して音楽事務所を設立。ショパンコンクールに出たのは自分の実力を試すためと目的のための宣伝効果を狙ってというのですから、挑戦して実績もあげる有言実行の人。戦略を立てて目標に向かって着々と実行していく27歳の若者の出現を頼もしく思いました。

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2日のTBS「義母と娘のブルース、今年は2度目のお正月スペシャル。いつものスーツ姿の綾瀬はるか演じる宮本亜希子と娘のみゆき(上白石萌歌)とベーカリー麦田佐藤健)。それに、今回は、元夫にそっくりの企業乗っ取りの”ハゲタカ“良治(竹野内豊)がベーカリー麦田を買収しようとして・・・。皆さん気合十分の演技合戦でした。

最後、買収劇に抵抗する合併先のパン屋の従業員たちと一緒にプラカードを持ってデモ行進するシーンがありました。最近よくヒステリックな集団と悪意を持って描かれることがありますが、労働者の示威行動をその本来の目的で描かれて事態を好転させる原動力として描いていたのは珍しいし好感が持てました。

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3日のNHKの正月時代劇「幕末相棒伝」は、2日に長男が東京に戻ってしまいましたので3人で観ることに。坂本龍馬土方歳三が相棒になるなんてあり得ない話と次男が言っていて、そのあり得ない話がどんなふうにドラマになっているのかが焦点に。あり得ない話しながら、あり得ても不思議はないという接点をとても上手くドラマにしてありました。

坂本龍馬永山瑛太)は新選組土方歳三向井理)を用心棒につけて徳川慶喜の暗殺未遂事件を追う。大政奉還を画策する龍馬は土方を相棒に襲撃事件の捜査をすることに。龍馬暗殺までの2日間が描かれます。

大河ドラマ「青天を衝け!」でも土方歳三渋沢栄一と話を交わし、五稜郭で最期を迎えるまで描かれていました。武士の時代が終わる最後の段階で多摩の農家出身で薬売りから武士になろうとした一人が土方でした。五稜郭で新政府軍相手に戦う頃は丁髷を切って洋装の軍服姿でしたので、はかま姿に革靴を履いてピストルを懐に入れていた龍馬と似ていると言えば似ている。そういえば二人とも写真が残っているのも共通しています。

ドラマは、坂本龍馬が目指していた新しい世界、侍の世を回天してアメリカのような民主主義の国を作ろうとしていたということがメインテーマになっています。そこで、時代に遅れて侍にはなったものの結局は武士の世界からもはじき出される土方は坂本龍馬の構想に共感し、二人の接点が生まれます。二人の好演もあって充分説得力のあるドラマになっていて感心しました。よんばばさんのブログによりますと「五十嵐貴久著の小説『相棒』」が原作(今年もお見事!「正月時代劇『幕末相棒伝』」 - あとは野となれ山となれ (hatenadiary.com))だそうです。