◎昨日は1月17日。29年前の未明、阪神淡路大震災。阪神高速や三宮のビル街の驚くような惨状、その後の火災と、つけっ放しのテレビの映像が信じられない思いでした。4月まで自治会の班長ですので、昨日は、黄色いハンカチが玄関や門扉に掲げられているのを確認して区長に報告しなくてはいけません。どの家も思い思いの下げ方や掲げ方で黄色いハンカチを出しています。共働きの方は出しておられないようでしたが、報告後、ヨーガに出かける道すがらも、家々の黄色いハンカチを見ながら駅前ビルに向かいました。
昨夕のABC「news おかえり/阪神淡路大震災29年」より。神戸の追悼行事、今年は、『能登とともに』が加わりました。インタビューに答えた方は能登から来られた方。29年も経って大きな追悼行事が続く神戸から復興のヒントを得ようと車でこられたとか。若い人が多いのに驚いていますと仰っていました。
◎昨日でヨーガは2回目でしたが、数日前、初めてスーパーへ買い物に出かけました。2週間以上、年末の買い物と、生協で購入している冷凍した肉や魚と保存食、頂き物の無農薬野菜で何とか半月以上持ちました。そういえば、新年のイラストを見たのも初めて。
昨日のサンデイ横の菜の花、いつもより少なめですが、太陽光の中で黄色が映えます。
◎以前に署名を送った関係なのか「サヨナラ原発1000万人ニュース」という機関紙が送られてきました。1月10日号からです。
昨年9月18日、さようなら原発1000万人アクション、ワタシのミライ、Fridays For Future Tokyoの3団体共催による「ワタシのミライ/No Nukes & No Fossil 再エネ100%と公正な社会をめざして」が開催され、炎天下の東京・代々木公園に約8000人が集まりました。イベント終了後、原宿方面と渋谷法眼の2コースに分かれて行ったパレードには約3500人が参加しました。
沢山の記事の中から呼びかけ人の一人の武藤類子さんの記事を書き移します。2011年、福島原発事故の後の大阪中之島での原発反対デモの出発前集会で、武藤類子さんが登壇されました。あれから、もう13年です:(文中の太字・色字・下線 by 蛙)
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汚染水の海洋投棄、諦めずに今からでも止めよう
呼びかけ人・福島原発告訴団 武藤 類子
皆様、新しい年が明けました。一日も早く戦争が終わり、核兵器や原発のない世界が訪れることを心から願います。
しかし、昨年は真逆のことが次々に起こりました。COP28の場における、2050年までに原発による発電容量を世界で3倍にするという22カ国の誓約、日本でのGX法の採択、老朽原発の再稼働の動き、新たな中間貯蔵施設の誘致、そして汚染水の海洋投棄など何か、途方もない無反省と無謀の上に、危険が高まっているように思えます。福島原発事故からわずか13年で、どうしてこんな事態になっていくのでしょうか。
昨年8月24日から始まった「ALPS処理汚染水」の海洋投棄は既に3回目を終えタンクの水7800トン、トリチウムだけでも5兆ベクレルを放出しました。今年度中にあと1回を行う予定です。この間、第一原発のサイト内ではALPSの配管を洗浄中に作業員が、汚染水を浴びるという事件がありました。東電は浴びた水の量や下請け会社などについて誤った情報を流し、後日訂正しました。現場にいるべき責任者がいなかったことも発覚しました。そのような態度を見るにつけ、東電に対する不信はどんどん増していきます。
この海洋投棄について、「円滑な廃炉のため、福島の復興のため」と言う言葉が盛んに使われました。しかし、廃炉が進まないのは、原発事故はいまも収束せず、事故を起こした原子炉の廃炉の経験はなく、困難をきわめるからであり、汚染水を流すことで廃炉が円滑に進むわけではありません。原発敷地には、たとえ取り出せたとして核燃料デブリや、高線量の放射性瓦礫、ALPS処理によって発生し続ける高濃度に濃縮された泥などが、行先もなく残り続けるだろうと思います。これらのことについては一切触れず、まるで汚染水のタンクさえなくなれば、そこが更地になり廃炉が進むという幻想を抱かせ、放出を強行したと感じます。流されてしまったからと諦めるのではなく途中からでも、汚染水の海洋投棄を何とかやめさせたいと思います。
その方法の一つとして、「ALPS処理汚染水差し止め訴訟」が始まりました。この裁判は、漁業者、漁業関係者、市民が一緒に行う裁判です。東電に対しては民事訴訟で海洋投棄の差し止め、そして国(原子力規制委員会)に対しては、海洋投棄に関する認可取り消しと無効確認の行政訴訟を福島地裁に起こしました。
海洋放出の安全性は確認されておらず、予防原則に基づく環境保護は世界の共通の合意ですし、国際社会の反対を押し切って、海洋放出を強行することは、外交的・倫理的に問題があります。
また、この放出は、東電自らが「関係者」に行った文書約束に反します。より環境に負荷を掛けない代替策を採用すべき義務が、汚染源である東京電力と国には課せられています。漁業者については漁業行使権と漁業にかかる人格権、魚をとり消費者に食べて喜んでもらうという、人間の生業による喜びが侵害されます。一般住民については、漁業生産物を摂取することで、将来健康被害を受ける可能性があるという不安をもたらし、その平穏生活権を侵害します。
これらを理由として、一次、二次提訴合わせて363人が原告になりました。原告の締め切りは終了しましたが、現在は原告と一緒に裁判を闘ってくださる、支援者を募集しています。漁業関係者の方だけは、まだ原告に加わって頂けます。詳細は「ALPS処理汚染水差止訴訟」のHP<ALPS処理汚染水差止訴訟 (alps-sashitome.blogspot.com)>をご覧ください。国を挙げて強行した海洋放出ですので、簡単な闘いではないと思います。皆さん、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
このほかにも除染による汚染土の再利用と称した拡散、原発からほど近い避難解除区域への学校開設、避難住宅からの避難者追い出しと裁判、被災者が望む復興とは全く違う方向へエスカレートしていく福島イノベーション構想など、問題が山積の福島ですが、日本中で脱原発を闘う皆さまと、力を合わせて、今年も頑張りたいと思います。
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