小林節氏講演会のお知らせと”21世紀の幸せ”

<ローカルなお知らせ>

6月8日(水) PM7:00(開場:30)

今こそ憲法が活きる日本を!


立憲主義を語る小林 節(せつ)さん講演会
                慶応義塾大学名誉教授、弁護士)


場所:箕面市立メイプル大ホール
参加費:500円(学生は無料)※手話通訳・要約筆記あり
主催:みのおピースフェスタ実行委員会(072−729−9326)


◎このところ「世相を斬る あいば達也」さんのブログの引用が続きますが、今回も。
「●諦めの悪い人たち 21世紀とは、「諦観」が求められる時代」というタイトルで書かれている記事の中で紹介されているのは<現代ビジネス:オトナの生活・広井良典>。その中に大変興味深いグラフが。平安時代からの人口をグラフにしたものです。
急激な人口増加は明治維新が成って明治政府が打ち出した「富国強兵」の政策を取り出してから急カーブの上昇傾向。そして頂点が今世紀に入ってからの2004年。この時点で高齢化率が20%近く。今は、ジェットコースターの下りを下降中。ここを生きる私たちが、意識の中は上昇中と同じではオカシイでしょう、ということです。いつまでも「成長=善」という意識にとらわれていないで、早く、切り替えないと、幸せになれないよということです。ムヒカさんの言葉が生きてきます。

◎あいば達也氏の記事をかいつまんで書いてみると:


 グローバル経済と金融経済が成立するには、太平洋と大西洋と云う地域をフロンティア地域に無理矢理でも見立てる必要があった。しかし、EUにおいて、フロンティア的役割が出来る国は殆どない。一方、太平洋地域には、フロンティア地域も混在しているので、金融経済とグローバル経済が活性化する要素は若干、あるだろう。
 しかし、その金融経済とグローバル経済の核であるアメリカ自身が、奇妙な動きになっている。つまり、アメリカ自体が自己改革に乗り出そうとしているわけだから、金融経済とグローバル経済が元祖アメリカで終焉を迎えようとしている。最長に頑張っても、後4年しか残されていない構造になっている。


 いま、安倍政権は、現行アメリカの「金融経済とグローバル経済」が「普遍的価値」として永続的だと云う認識で為政されているので、根っこからひっくり返されるだろう。安倍が居残るかどうか別にして、自公政権と云うものは、4年の間に、「金融経済とグローバル経済」と運命を共にする。
 その上、日本においては「少子高齢化」と云う生産人口の現象が追い打ちをかけるのだから、早急に、「成長=善」と云う観念を捨てる必要がある。

 経済停滞を定常的なものと捉え、国の方向性を議論する方が、実は最も建設的なのだが・・・。

◎全文引用されている「現代ビジネス」の項目をならべておきます:

「経済成長」幻想が日本を滅ぼす! 
人口減少社会を「希望」に変えていく確かな方法 
もう過去の“成功体験”は捨てよ


現代ビジネス:オトナの生活・広井良典


■経済成長はすべての問題を解決してくれるのか?
■「定常型社会」という発想――日本の長期人口カーブからの示唆 (ここで上記グラフ登場)
■新しい発想で「豊かさ」や「幸福」を考える必要性
■ビジネスと倫理の進化――定常化時代の新たなビジネスモデルへ

広井良典(ひろい・よしのり) 1961年岡山市生まれ。東京大学教養学部、同大学院修士課程修了後、厚生省勤務をへて96年より千葉大学法経学部助教授、2003年同教授。2016年より京都大学こころの未来研究センター教授。専攻は公共政策及び科学哲学。著書に『定常型社会』(岩波新書)、『人口減少社会という希望』(朝日選書)、『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』(岩波新書)など多数。『日本の社会保障』(岩波新書)でエコノミスト賞、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で大仏次郎論壇賞受賞。

☆全文はコチラで:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/5959ae4ae9bac942e0d0601626f69bff
下のバラの蕾は我が家のピエールドロンサール。今年はこの2つと、小さなつぼみが1つ