「憲法違反の小選挙区制」と「私立高校で『自衛隊コース』と「ニューズウィークのパックンのコラム」

メモ代わりに並べてみます。
◎「武田邦彦(中部大学)」さんのブログ(6日)の「壊れていく民主主義(2) 小選挙区と野党の分裂・合併」(http://takedanet.com/archives/1039264985.html)から:


憲法の選挙の規定では「自民党」などの「党名」はまったく出てこない。私たちの国民の権利は「代議士」を選ぶ、つまり自分の代わりに政治を担当する「人」を選ぶようになっている。


でも小選挙区では各党は一人しか候補者を出していないし、多くの選挙区では3人から4人の候補者だけである。だから、国民は実質的に憲法に保証された権利である自分の代わりの人を選ぶことができない。明らかな憲法違反の制度だ。


最近「一票の格差」が憲法違反かどうかが争われているが、選挙制度自体が憲法違反と思う。


<中略>


でも、このように違憲状態の小選挙区制が実施されているのは国民の権利に対する意識が低く、金のかからない選挙のように議員の方の都合だけを優先するからだ。この際、一刻も早く小選挙区制を止めて、まずは1県1区ぐらいにしなければならない。

◎「真実を探すブログ」さんの9日<高知中央高が「自衛隊コース」新設へ!現役自衛隊員を配備して指導!ネット上では「徴兵制」との声も! >(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7932.html)から:

 私立高知中央高(高知市)は来年度、普通科に「自衛隊コース」を新設し「自衛官養成」に取り組む方針を決めた。現役の自衛隊員やOBが指導に携わる。同校の近森正久理事長(62)は「安全保障関連法案を巡り自衛隊のイメージが悪くなっているが、入隊者の減少は国家の一大事。人材育成の必要がある」と説明している。

◎「Various Topics」さんの7日のブログのタイトルは、「国粋主義者の特徴?・ニューズウィークのパックンのコラム」(http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/ce64739af6894a38e64bcfb4911d425c)
ハーバード大学出身のアメリカ人で、”パックンマックン”でお笑い界デビューをしたパトリック・ハーランさんのニューズウィークのコラムの記事を取り上げておられます。この内容が、なかなか面白いです。引用されているニューズウィーク(8月15日)の「首相談話についても、アメリカ人なので語りません」から一部を:

お待たせしました! 大好評の「むかつくアメリカ人シリーズ」第二弾!http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/08/post-4.php) 


 前回は憲法や安保法案をテーマにしたが、今回は首相談話を取り上げようと思っている。また微妙な話題だからまたお断りから:
 
 まず、覚えておいてほしいのは、僕は日本が大好きってこと!

 大人になってこの国を選び、日本に住んでいる。日本人女性と結婚し、日本人の子供が2人いる。そして、日本に骨をうずめる!

 気持ちの大半は日本人だし、心から日本を愛している。自分でも驚きだが、日本での生活が僕の人生の半分を占める。

 しかし、僕がアメリカ人であることも忘れてはならない。(中略)


 そこで僕の出番だ! 謝るべきかどうかではなく、何故お詫びを求められ続けるかということだけについて話そう。

(中略)

  でもそれだけではないだろう。もう1つの理由として、日本の「反省が伝わっていない可能性」も考えよう。もちろん、これまでに日本政府が謝ってきたのは事実。少なくとも村山首相、中曽根首相、細川首相、小泉首相、安倍首相が謝罪している。

 しかし、各時代の首相が謝っている傍らで、他の政治家たちによる謝罪とは反対の意に捉えられる発言が目立つ。有名な例だと、中曽根内閣時代、藤尾正行文部大臣の韓国併合についての「韓国側にも責任がある」発言。竹下内閣時代、奥野誠亮国土庁長官日中戦争についての「侵略の意図は無かった」発言。最近だと、「慰安婦制度は必要だった」という橋本徹大阪府知事(当時)のコメントがある。

 行動も紛らわしく見える5名の首相がおわびをしている一方で、靖国神社へ参拝している戦後の首相は14名。国会議員では数百人に上る。靖国神社は、世界のメディアでWar Shrine(戦争神社)と紹介されている。参拝される人の意図とは関係なく、世界が受ける印象は「お詫び」とは反するものになってしまう。


 今回も謝罪の意をこめた総理談話を発表した翌日に、67名の国会議員が参拝をした。安倍総理は参拝しなかったが玉串料を収めたこういうことは英語でmixed messageという。その行動により、残念ながら「お詫び」が印象に残らない結果となる。

(中略)


 そして「意識」の他に、もう一つ理解につながるのが「知識」。


 僕がいつもびっくりすることだけど、日本の皆さんは、戦国時代にはとても詳しいのに70〜100年前のことをあまり知らない方が多い。例えば、一番基礎的な質問:第2次大戦で日本の方は何人ぐらい亡くなっているのか。(もちろんこのコラムの読者は天才だから知っているはずだけど)答えられる方は以外と少ない。

(中略)

 こんな悲惨な数字はほとんどの方の知識にない。敗戦国である日本が甚大な被害を受けたのは事実だが、これらの国々の被害も実に凄まじい。そしてこれらの国々は、日本を「敗戦国」というよりも「開戦国」として見ているのだ。
(後略)

全文をリンクから読んでほしいです。
なお、パックンが冒頭で書いている「第一弾」はこちらです。

ニューズウィーク(2015年7月31日)
安保法案については、アメリカ人なので語りませんhttp://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/07/post-3.php

(花の写真は、アメジストセージと、葉の裏が赤い白花のシュウカイドウ)