寂聴さんと大谷翔平さん(NHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平」より)

 
 
 
西村 カリン (Karyn NISHIMURA)
 
@karyn_nishi
男女割合はさらに悪化した。
引用ツイート
衆議院議員 鈴木貴子/すずき たかこ
 
@_SuzukiTakako_
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昨晩、皇居にて認証式。 天皇陛下より「重任ご苦労に思います」とのお言葉を賜りました。 感謝と緊張感を持って、全身全霊で任にあたる所存です。

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 ◎瀬戸内寂聴さんが亡くなられました。99歳、大正11年生まれですね。新聞やテレビで寂聴さんが取り上げられて年齢が書かれていると、いつも母と一つ年下で明るく元気に頑張っておられる様子に励まされていました。いつだったか、もうずいぶん前のことですが、夫の山仲間の女性から借りたという「美は乱調にあり」を読ませていただいたことがありました。本と言えばそれ一冊、あとは時々の法話とかエッセイを読むくらいでしたが、10年程前からは政府への抗議の場での姿や発言に心強く思っていました。老いても老け込まず時代と若者へのかかわりを大事にしてこられた生き方は素晴らしい。ラブ&レボリューション、んっ?日本語で仰ってたのかな「青春は愛と革命よ」。

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山崎 雅弘
 
@mas__yamazaki
徐京植「剥奪された想像力―日本の総選挙を前に」(ハンギョレ)japan.hani.co.kr/arti/opinion/4「大切なことは、政治の世界で起きていることを『自分のこと』と感じる感性、別の言い方をすれば、自分がこの国の政治を左右する『主権者』であるという自覚である」「『若者』ばかりではなく、この国(日本)の
 
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◎今年、なんと言ってもスポーツを見ていて本当に楽しかったのは大谷翔平さんの野球姿でした。オリンピックは競技そのものも、あの状況の中での政治的な思惑が前に出過ぎて心の底から楽しめるものではありませんでした。その点、大谷翔平さんの打つ、走る、投げるの野球の基本をこれほどまでに伸び伸びと心底楽しんでいる姿は清々しくもあって気持ちの良いものでした。

大谷翔平さん――「12歳の野球少年がそのまま大人になって野球を楽しんでいる」というのは「NHKスペシャル」が大谷翔平選手を取り上げた番組で、大リーグで活躍するアメリカ人野球選手が大谷選手の活躍を見て発した言葉でした。大谷の活躍はベーブルースを超えたと称賛する人も。今年得た賞を並べてみます:

○米専門誌「ベースボール・ダイジェスト」 野手部門最優秀選手=大谷翔平(10月8日)

○米専門誌「ベースボール・アメリカ」 年間最優秀選手=大谷翔平(10月23日)

コミッショナー特別表彰=大谷翔平(10月27日)

○米メディア「スポーティングニュース」 年間最優秀選手=大谷翔平(10月29日)

○大リーグ選手会選出 年間最優秀選手/ア・リーグ最優秀野手=大谷翔平(10月29日)

○米メディア「AP通信」 年間最優秀選手=大谷翔平(10月29日)

ハンク・アーロン賞=ブラディミール・ゲレーロJr.(11月10日)

◯シルバー・スラッガー賞=大谷翔平(11月12日)

サイ・ヤング賞(11月18日発表)

◯最優秀選手:MVP (11月19日発表)

カムバック賞(11月23日発表)

エドガー・マルティネス賞(11月30日発表)

【MLB】2021年「賞タイム」 大谷翔平の今シーズン受賞タイトル | SPREAD (spread-sports.jp)

NHKスペシャル

「メジャーリーガー 大谷翔平〜2021 超進化を語る〜」

メジャー4年目で全米に大旋風を巻き起こした大谷翔平選手。フル稼働の二刀流で、打っては46本塁打100打点、投げては9勝156奪三振と数々の偉業を成し遂げた。NHKでは、渡米1年目から大谷選手へのインタビューを継続、その知られざる姿を記録してきた。手術後の過酷なリハビリ、科学的に打撃や投球のフォームを分析する試行錯誤の日々。二刀流進化の舞台裏に何があったのか、大谷選手の最新インタビューを軸に迫る。

☆10月19日に放送された番組、とても良かったです。渡米して3年、4年目にして初めてフルに出場して大活躍。それまでの地道なリハビリと筋力トレーニングの姿が紹介されていました。シーズン出だしからのハイスピードのホームラン量産は、バレルゾーンに打球を持って行くための徹底したスイングの改善の結果。(録画してなくてその場で写真にとったものから・・・)

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「普通、3%の確率でしかホームランにならない。バレルゾーンに入ると、確率は52%に跳ね上がる下半身の強靭な筋力が求められるため日本選手には難しいとされた。

大谷は下半身の徹底した強化と科学的アプローチで軌道に注目。昨シーズンと今シーズンのスイングに変化が現れ、打球角度が7度アップ。バレルゾーンの割合は26%に。

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敵地でもヤンキースファンが漢字で「大谷」と書いたユニフォームを喜んで着ているし、ヤンキースファンが「こんな選手見たことない。打つし投げるし盗塁するしファンタスティック」「MVP、MVP!」と大喜び。

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ナレーション(二宮和也)「想像をはるかに超える二刀流の成功。昨シーズンからエンジェルスを率いるジョー・マッドン監督。3つの球団を渡り歩き、最優秀監督賞を3度受賞した名将は常識に囚われない発想で野球の可能性を切り開いてきた。

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大谷に対してもこれまで誰も考えなかった起用法に踏み切った。

「大谷がエンジェルスと契約したのは思いっきり二刀流に挑戦する為です」

彼のキャリアは彼のものであって、私のものでも、エンジェルスのものでもない」

「大谷は誰にも邪魔されることなく自由にプレーしたかったはずです」

マッドンが打ち出したのがショウヘイ・ルールの撤廃だ。

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ピッチャーとして登板する前後の日は休みだったが、今年は当番する前後もバッターとしての出場を許した。さらに投打両方で出場する真の二刀流も解禁した。

マッドン監督「キャンプ中大谷から”投打同時出場を試したい”と言われました。彼はその後も結果を出し続け、二刀流での出場を楽しみにするようになったのです」

N : そして常に意志を尊重しながら出場の判断を下して来た。

楽しむことがどれほど成功の近道になるか、軽視してはいけません。調子が悪い時でも、どんな時も次に向けて気持ちを切り替えられるのです。」

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大谷「今年は練習量を減らしたり、いろいろ試しながらやった感じかなと思います。力を抜くと子入れるところ、シッカリメリハリつけないと。一試合一試合、やりたいこと、課題だったり、試しながら何がいいか、悪いかを毎回試して、反省してを繰り返すことでだんだん良くなっていくもの。後半に向けて一寸ずつ改善されてよくなったと思います。

N:投打に超進化を遂げた大谷、シーズンを通して出場し続けるため心がけたことがあった。

大谷「練習量を減らした調子が悪くなるとバットを振りたくなる。長い目で見て今は我慢する時だなと思って抑えるのが自分にとって難しい。選手は振って振って試合に出たいというのが本性。そこをぐっと我慢する必要があると思います」

7月13日。大谷は90年近い歴史を持つ夢の祭典オールスターゲームのルールを変えた。これまで想定されてこなかった二刀流での出場を可能にしたのだ。コロナ禍で開催を待ちわびていた全米のファンの注目が大谷の一挙手一投足に集まった。

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シーズン前、大谷の挑戦に懐疑的だったメディアも「大谷は唯一無二の存在」「大谷は何でもできる」と100年ぶりに現れた二刀流を(歓迎した)。

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メジャーリーグを長年取材してきたベテラン記者は、すでに野球の神様を超えたと語る。

ゴードン・イーズ記者(MLB取材歴40年):過去40年間、スター選手たちの活躍を見てきましたが、大谷はこれまで見たすべての選手を上回っています。プレーの面では既にベーブルースも超えています

彼はマンガのスターのようです。いつか大谷翔平の映画が製作されたら、タイトルは『異次元の男』だと思います。

N:パンデミックが続く中、大谷は多くの人に笑顔と喜びをもたらしました。大谷はまさに希望の光なのです。

ベーブルース以来の2桁勝利、2桁ホームラン。シーズン後半へ快挙への期待が高まっていた。「ここは歩かせます」

大谷はメジャーでも警戒される選手になっていた。大事な場面になるほど打たせてもらえない。トップレベルのピッチャーが目の色を変えて封じにかかってきた。快挙達成の逆風の中、二刀流のパイオニアが観ていた風景は全く別のものだった。

大谷「メジャーリーグでそういう経験が出来ると正直あまり思っていなかったのでいい経験になりました枠の近辺に来るということは判断をするボールが多くなるので、単純に甘い球が多い打席よりバッターとしてはスキルアップになったと思います。」

大谷の言葉を裏付けるデータがある。赤い部分が大谷が多く攻められた場所。

前半戦はストライクゾーンの中心に集まっていた。後半戦は最もホームランが打ちづらいとされる外角に集中。ボール球覚悟で攻められた

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大谷の関心は少しでも高みに到達することにしかなかった。
相手ピッチャーのボールを一球も逃がさず見つめる。

自分の打席では一級ごとに間合いを取りボールの軌道を頭に焼き付けていく。(↓このポーズはよく見ました! ホームランコースをイメージしているんだと思ってました)

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更にベンチに戻ってからも映像を見て一球一球振り返った。

「一球ごとに振り返ってこう変えればいいのかなって考えている時間はすごく好きですね」

「どういう攻めをされても、基本的には枠の中に入ってきたボールを振る自分が打てるボールを選択して振るというシンプルですけどなかなかできないことを一年間継続するのがバッターなので」

N : どんな高い壁が立ちはだかっても地道な努力で乗り越える。

肘を手術したメジャー1年目(2018年)のオフ。それでも目でボールを追うために打席に立って練習し。膝を手術した2年目(2019年)のオフには、誰もいないグラウンドを走り続けた。そして苦境の中、語っていたのは野球へのひたむきな思いだった。「野球の本質的な楽しさは変わらない単純に出来ないこと、或いは人が出来ているけど自分が出来ない事とか、僕も出来るようになりたいとか、そういうことでしかやってないですね。」

子どもの頃野球を教えてくれた父との約束「一生けんめい」を忘れない

それを乗り越えることを一生懸命楽しんでいた

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小さい頃から野球を始めて、ここまで特に何も変わらずに来た。この先も基本的に変わるつもりはない。もっともっとうまくなっていけばいい、ただそれだけのこと。

1日1日重ねるたびに足りない所が見えてきますし、まだまだうまくなれるなと感じさせてくれる。やることがたくさんあるのは凄く幸せなこと。」

◎番組は9月26日の今シーズン最後の登板となった試合や、10月3日、二刀流で戦い抜いた最終戦についても取り上げています。そして来季に向けて「今年の数字が最低ライン、今年出来たことが来年出来ないということは無くしたい。チームとして勝つから楽しいのであって、そこに自分がどれだけ貢献していくかが楽しみであったりするので、来年はもっともっと」と答えています。

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◎子供の頃の父の教え「一生けんめい」を守って何事にも一生懸命努力を惜しまない大谷翔平さん。野球の楽しさ、こんなに楽しく投げる、打つ、走るに一生懸命な姿は本当に少年のままの大人です。頑張れば到達できそうな目標に向かって日々研鑽努力する地道で確実な歩みがもたらした今年の大活躍。驕らず謙虚で明るく優しい人柄もあって見ている方も本当に楽しくハッピーな気持ちになれました。

追記:本日19日、朝の番組で速報が流れて、大谷翔平選手、MVPに満票で選ばれました。満票は6年ぶり。日本人選手ではイチローに次いで20年ぶりの2度目。おめでとうございます!嬉しいですね。