金曜デモルポと公園を歩けば・・・マルモット

さて、昨日の金曜日、官邸前の金曜デモの様子です。
石原都知事の突然の辞任、新党結成を受けてプラカードの中には「石原/さよなら/原発」というのがありました。
石原辞任発表の夜のニュース番組、街角のインタビューで「期待します」という声、それを聞いて息子が「東京の人間にはこういう人が多いんやろうな〜」と。大阪の人間が言えたセリフではありませんが心配ではあります。東京都政は石原さんで良くなったの?と思っていたらその辺のことも都民である「特別な一日」のブログ主のSPYBOYさんが率直な感想・意見を書いておられました。
もし新党結成が本当に官僚政治を打破するための大同団結、薩長同盟というのなら、共産党はダメ、小沢とは絶対やらない、とか条件を付けるのはどうなんでしょう、結局は橋下代表の日本維新の会の勢いと人気(今は低下とか?)に乗っかりたいというためだけ?のようですが。次の選挙は、東京と大阪の責任重大ですね。
さて、毎回、SPYBOYさんのルポには感動的なシーンが紹介されていて、いつも心打たれるご報告なんですが、今回も。

●赤ちゃんを抱えたお母さんがマイクをとった。フクシマからきた、このお母さんは甲状腺などの健康リスクに怯えながら毎日暮らしているが、国も県も全然サポートしてくれないそうだ。官邸前へ来て『今日 初めて 誰かが心配してくれていることがわかった』と涙ながらに語っていた。

ルポの写真と全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20121026/1351260852

昨日は前日のお任せ鮮魚3軒分の支払いを済ませておこうと自転車で郵便局に出かけた帰り、芦原公園の入り口、西日に少し色づいたケヤキの上に白く昼の月が出ていて、それに惹かれて公園を通り抜けていくことに。 (右の写真の白い月・見える?)
入口から少しの所、いつも菊花展をやっているところ、意外なことに、菊の植木鉢が並んでいました。ところがどの花も輪っかが見えてまだ花は咲ききっていません。懸崖の黄菊はツボミです。早いと思ったら、これは11月に入って見ごろになってから大賞とか市長賞とかの入賞菊が決まるので、いつもこんなに早くから鉢は並べていたんですね〜。
前回歩いたとき見つけたツタの葉が真っ赤に紅葉して対岸から見てもそこだけ赤く見えます。今日は前回よりも釣り人が多く出ています。
さて、以前にのぞいた小海教会さんのブログにマルモットの歌の話題が記事になっていました。私にとってもこの歌には思い出がありますのでコメント欄に書き込んでみようかと思ったのですが、長くなりそうなので、自分のブログに書いてみます。
マルモットというのは夫の話ではリスより小型の動物でアルプスの岩場にもいるそうです。
ところでベートーヴェン作曲の「マルモット」という歌曲にまつわる話なのですが、私が初めて聞いたのは夫と結婚して、沼津の新幹線の線路より北側に住んでいたころ、夕方散歩に誘われた畑の中で、良い歌があると歌って聞かせてくれました。物悲しいメロディと美しい歌詞がピッタリの歌でした。その頃から結婚生活のスタートの記念の歌として私にとっても特別の歌でした。

それから、静岡県で仕事についていた夫の兄が不幸な事件の犠牲者となり、夫の両親が戻ってくるように強く求めたので石川県で両親と同居することになり、長男を連れて帰ることに。共働きをしていた私はこれがキッカケで仕事を辞めて専業主婦になりました。それからいろいろあって、夫は転職、大阪に出ることになり、住まいは神戸、それからまた色々あって、今度は私の両親の隣に家を建てて住むことになりました。
それで、ある日、洗濯物を干すか取り込むかで二階のベランダに出ているとき、お隣りの綾ちゃんが弾くピアノの音が聞こえてきました。忘れもしない、あの曲です。たまりかねて、二階から奥さんに、楽譜もらえない?とおねだりしました。コピーしてもらった楽譜を見てビックリしました。ベートーヴェン作曲「マルモット」と書いてあります。曲は全く私が夫から教わったあのメロディです。夫に話すと「へぇ〜!」ということになり調べて見たら、マルモットを連れ歩く旅芸人の歌だということが解りました。旅の歌という基本は踏まえているものの、どうしてあんな抒情歌のような歌詞がついて物悲しさが漂うような歌になったのでしょう。
今年イタリア旅行で一緒だったF氏と夫が、若い頃仕事でドイツに行って週末居酒屋で日本の歌だと思って歌ったら、それはドイツの歌だと言われてビックリしたという話がありましたが、元歌と日本の歌詞が全く違う感じで、まるで日本の歌みたいになっている曲がそういえば他にもありますね。言葉の持つ力の大きさに感心します。
今回の件、夫に話したら、この歌は亡き兄が大学時代コーラス部に入っていて、その兄から教わった歌だったそうです。山の歌の会で歌った時の楽譜があるということで一枚もらいました。歌詞をここに書いてみます。 (歌詞は間違ってないと思うけれど、題は自信がないそうです)



さすらいの歌



草も木も 枯れ落ち 肌を刺す風

旅の道 淋しく 今日もさすろう

かなたの野も山も 夕日に映えて

天地(あめつち)紅(くれない)に 夕べは 厳(おごそ)か


波遠く はるかに 流れ漂い

あてもなき旅路を 今日もさすろう

緑濃き島浜(しまはま) 夕日に映えて

南の海辺は 麗(うるわ)し 今日も


◎思い出すきっかけを頂いた「小海キリスト教会牧師所感」さんの記事「40年来の疑問が解けました・・・マルモット」では、
 フィッシャー・ディスカウが歌っているのを動画で聴くことが出来ます。コチラで:http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20121024/p1