後藤政志さんの「技術の失敗論」(「通販生活」)

「通販生活」秋冬号よりもう一つ記事を紹介します。 「連載第21回・人生の失敗」のゲストは元原子炉格納容器設計技術者の後藤政志さん。 ごとう・まさし//1949年、東京都生まれ。工学博士。広島大学工学部船舶工学科卒業後、旧三井海洋開発に入り船舶・海洋…

渡辺京二著「逝きし世の面影」

昨日は大雨の中、脱原発の署名に来てくれたNさんの車で「ミツバチの羽音と地球の回転」の前売り券を、彼女が事前に頼んでくれていましたので、受け取りに西南図書館へ。それから、我が家で久しぶりに二人でお茶。暗いしサンルームの方がいいというので、そち…

柴田トヨさんの詩と脱原発講演会

昨日のNHKの番組から、100歳の柴田トヨさんの詩が、やさしく慰めたり励ましたりして、被災者の心を捉えています。 今日は東日本大震災から7ヶ月。10日の新聞に被害状況が。 死者 15,822人 行方不明 3,926人 (7日現在、警察庁まとめ) 避難 73,249人 (9月22…

福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」

ご近所のクリーム色の彼岸花・リコリスという園芸種だと思います 今朝のコーヒータイム、母が「小沢さんの秘書、有罪だったね。昔からああいうことあったんやね〜金丸さんとか自民党の・・・」と言いますので、「日経(社説でなくて本文記事)では裁判そのも…

脱原発関連お薦め本「原発がなくても電力は足りる!」

9月1日は防災の日でした。3月11日の東日本大震災の日、津波から全校生徒が逃げ延びた釜石の中学校の”奇跡”をどこかの番組で見ました。日頃の訓練から生徒たちが自らの判断でいつもの避難所より高い所、高い所を目指したそうです。直ぐ隣にある小学校の先生た…

(女性のための)脱原発最適小冊子

夫の山の歌仲間のIさんは、昨年、お母さんを亡くされた後の石橋での励ます会に私も顔をだしたり、千里中央の山仲間の会で叉お会いしたりで、お顔なじみです。先日の広河隆一の「核の大地」の写真集もこの方の本でした。 手元に、かわいいリーフレットがあり…

写真月刊誌「DAYS JAPAN」

DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2011年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: デイズジャパン発売日: 2011/07/20メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る京都大学助教の小出裕章氏の記事が掲載されているこの写真雑誌をブログで見るようにな…

坂本龍一「脱原発」インタビュー(週刊文春)

政治の世界は毎日相変わらず何かしら菅首相と閣僚の間のチグハグが紙面を賑わして情けないことです。 その中で、22日の日経朝刊2面政治欄の囲み記事に<「脱原発依存」に海外も不信の目>と題して、海外の反応についてというより、書き出しのアメリカの反応…

「原子力神話からの開放」

] 水中歩行のプールへ行く途中、唐池公園の夾竹桃が満開を迎えているのが見えました。 大きな滑り台の所まで行ってみようと自転車を止めて歩き出すと、意外にあちこちに花が植えられていて咲いています。原子力神話からの解放 -日本を滅ぼす九つの呪縛 (講談…

「原発は低コスト」・「電力不足」はウソ(「週刊朝日」7・1号より)

最近テレビを見ていてコメンテーターの発言で気になることがあります。 最初に当然のように「原発なしではやっていけないでしょ」と言ってから、自分の意見や感想を言う人。周りの人は、誰も皆、黙っていて、「その大前提に問題あり」と突っ込む人を見たこと…

畠山重篤著「鉄は魔法つかい」

鉄は魔法つかい: 命と地球をはぐくむ「鉄」物語作者: 畠山重篤,スギヤマカナヨ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/06/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (9件) を見るアンテナの「リアスの海辺から〜カキじいさんのつぶやき…

「原発のウソ」

原発のウソ (扶桑社新書)作者: 小出裕章出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2011/06/01メディア: 新書購入: 34人 クリック: 1,192回この商品を含むブログ (172件) を見る参院行政監視委員会で、トップで意見を述べた小出裕章(京大原子炉実験所所)助教の3・11…

「大津波と原発」を読んで

本題に入る前に、大阪二題。 大阪市の水道の水がモンドセレクションの金賞を受賞したというニュース。 何年か前から淀川の水を利用している大阪の水道水がおいしくなったと言われるようになり、金賞!とは。因みに「モンドセレクション(Monde Selection)と…

「アメリカに甘える時代は終わった」(文藝春秋4月号)

カレル・ヴァン・ウォルフレンの「アメリカに甘える時代は終わった」の後編が文藝春秋の4月号に掲載されています。隣の父が読み終わった前月号が手元に回ってきました。ちょうど、日本とアメリカについて考えている時でしたので早速読んで見ました。そういえ…

「日本語教室」

こどもの日に出かけた大阪駅街の専門店の入ったビルの三省堂で、高村薫の「神の火」がなくて、代わりに2冊求めた一冊が、井上ひさし著の「日本語教室」です。日本語教室 (新潮新書)作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/03/01メディア: 単…

高村薫と「脱原発」

昨日は、久しぶりに国道(171号線)を越えて南の苗屋さんに自転車で。 帰りは萱野三平邸前の道を走って国道沿いに出ました。珍しくレンゲ畑が広がっています。 その横の畑越しには鯉のぼりが。残念ですが青葉の風に泳ぐとはいかずです。前日は、山麓線から新…

「さようなら、『ゴジラ』たち」

加藤典洋著「さようなら、ゴジラたち」(岩波書店)というタイトルの本の副題は「戦後から遠く離れて」となっています。 その中の「さようなら、『ゴジラ』たち」にも副題がついていて、「文化象徴と戦後日本」となっています。 ゴジラ映画は「1954年に封切…

「戦後から遠く離れて」より

加藤典洋の「さようなら、ゴジラたち」、半分ほど読んで中間報告のようなものを。 本のタイトルになっている「ゴジラ」はまだですが、ここまでが「敗戦後論」についてで、切りもよいようなので。 その前に、2月に入って初めての水中歩行に出かけたのですが、…

「閔妃(ミンビ)暗殺」を読んで

「日本の忠臣蔵みたいに韓国人なら中学生でも知っているという話をどうして日本人の私が知らないのか」が角田房子氏がこの本「閔妃(ミンピ)暗殺 朝鮮王朝末期の国母」を書く動機だったと前書きで書いておられました。1988年に、第一回新潮学芸賞を受賞して…

読み出した本について

昨日から角田房子の「閔妃(ミンピ)暗殺」を読み出しました。 NHKが日韓併合100年を記念して韓国特集のシリーズ番組を制作。色々「批判」や「非難」があったなか、よく頑張って・・・と思った面もありましたが、最後にアレ?と思ったのが、この事件です。NH…

井上ひさし著「一週間」

昨日は一日、残り少なくなったこの本を読み終えるのを一日ずらしたくて、手に取るのを休んでいました。 それほど読んでいて面白く、やがて切ない井上ワールドでした。一週間作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本購入: 3…

「あなたが世界を変える日」

祝い鶴で新年を迎えました 昨夜、甲斐駒で新年を迎えた夫も若い山仲間Nさんの車で無事帰宅。 Nさんも素晴らしい山の新年を迎えたと興奮気味。昨年の皆さんの行いが良かったからですねと私。 さて、「あなたが世界を変える日」は、昨年、自治会の回覧で回って…

「世界を知る力」

明けましておめでとうございます 今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます ] 一緒に考えるお仲間と二匹でご挨拶 今年の大晦日は、夫が山仲間と甲斐駒ケ岳で新年を迎えるため、留守宅は私と息子。 「紅白」が始まる頃に夕食、終わる頃に年越しそばを用意して、…

天木直人著「さらば日米同盟!」

土曜日、両親と一緒に出かけた紅葉狩り、通りがかった道沿いに古いお屋敷をみつけました。 民家の残り柿・「柿花火」 ] 珍しい土塀 沖縄の県知事選挙は前知事の仲井真さんが勝ちました。争点となる普天間飛行場の移設問題で、前知事の仲井真さんが辺野古OKか…

「黙秘 裁判員裁判」

黙秘 裁判員裁判 (集英社文庫)作者: 小杉健治出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/01/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る先週のヨーガで「読んでみる?」と言われた本。読んでみたら面白くて最後まで一気に。 フィクションは40歳を過ぎる…

秋分の日

水曜日のショッピングモール 萱野中央のヴィソラにて 我が家の秋分の日は、家中の布類、暖簾やテーブルランナーなどのファブリック類を秋冬ヴァージョンに変える日です。 でも、ここ数日の猛暑日つづきで、前日まで、今年は10月まで延ばそうと考えていまし…

アフガニスタンについて

防災の日の昨日9月1日は、1ヶ月お休みだったヨガの初日、楽しみにしていた朝、目まいと吐き気。とうとう熱中症かとかかりつけのお医者さんへ。 熱がないので熱中症でもなく脳及び三半規管に異常なく、原因不明。とにかく、室温28度位にして水分を取ってと…

夾竹桃の思い出と小林秀雄賞

夏の花というと、私にはカンカン照りにも負けずに咲く夾竹桃です。 それも50年も前、阪急宝塚線の十三(じゅうそう)駅に咲く夾竹桃です。高校生だった私は、土曜日毎に、放課後、北千里(阪急千里山線、関大前を通り越しての終点駅)まで個人レッスンを受…

ポール・ヴェルレーヌの詩と俳人・坪内稔典さん

「15才の志願兵」で予科練に志願した笠井光男が親友の藤山正美にヴェルレーヌの詩を聞かせるシーンがありました。 懐かしくなって、あの詩「巷(ちまた)に雨の…」を全文、堀口大学の訳詩でみつけましたので、載せてみます。 「巷に雨の降るごとく」 巷に雨…

NHK「シベリア抑留」(8/8)と「封印された原爆報告書」(8/6)

日曜日のNHK「引き裂かれた歳月 〜証言記録 シベリア抑留〜」の後半を先ほど(昨日)録画で見ました。 見終わって私は何年か前にご近所のHさんが「お兄さんが書かれた本、是非読んで欲しい」と生協さん仲間で廻し読みした本の事を思い出しました。小学校の時…